2月24日まで上野の国立科学博物館で展示されていた「チョコレート展」を見てきました。
どうにか展示中に記事にしようと思ってはいたのですが、写真の選別に疲れて沈没。。。気づけば会期を過ぎていました。すみません。
その分、写真多めにお伝えしたいと思います。
伺ったのはもう日も暮れかかった頃。
おなじみの蒸気機関車の向こう側にもくっきりと月が浮かんでいました。
この子を見ると、「上野に来た!」って気分になります。本当に、何百回来たことか……国立博物館は片手で数えるほどしか入ったことがないのですが、科博は指では数えきれないほど入っている、これでも自称文系です。
展示マップを入手し、わくわくらんらんらんと中へ……
入る前に思わず立ち止まりました。あれ、今さっき見た筈のものがある……
ひょー! さっきのSLがチョコレートで完全再現! これは滾る!
シロナガスさんもいました。入り口にこれがあるとか科博じゃないですか……まさに科博じゃないですか……!
一気にボルテージが上がっていきます。
そのうえ。
一部展示を除き、写真撮影おーけいだよ☆との注意書きも……
まじ、すか……!
腕のないコンデジ野郎ですが大喜びです。うふうふふ。
そんなわけで今回、意味不明なくらい写真を撮ってしまったのでした。
フォルダ内がしあわせやで……
さて。
入ってすぐは、まずチョコレートの原料となるカカオのお話。本物のカカオも展示されていました! 熱帯の温湿度保っていました、ふおお。
これはレプリカ。こんな風にカカオが生ります。
もともと赤道直下のあたりを中心に生育していたカカオは、マヤ文明、アステカ文明においては貴金属に勝るとも劣らない貴重品、そして神々の嗜好品だったようです。とにかくめっちゃ貴重やったんやでー! ということが伝わってきます。
マヤ・アステカあたりの器(さすがにこれは撮影禁止)が本当にうつくしくて、なんというかこう、素焼きっていいよね、というか。素朴だけれど複雑な文様や形が刻まれていて、たぶん神器とか、きっと祭儀の際に使ったとか、そう思わないと納得できないようなあれこれがあって、素直にすごいなあとほけーっと見てしまっていました。
本当に限られた人のあいだでだけ、珍重されていたのですねえ。庶民が気楽に小銭で買っていいものではなかったわけです。
それがヨーロッパ勢に「発見」されると、チョコレートはコーヒーと同様一気に貴族のあいだに広まるのでした。
これは有名なコーヒーハウスのイラストですが、これと同じ感じでチョコレートハウスがぼんぼんできていき、貴族の社交場となり、そして一方で寝覚めの一杯、ベッドティーならぬベッドチョコレートも流行したのだそうです。
この頃のチョコレートは泡立ててその泡を楽しむものだったそうで、ミルクの泡をもこもこにすることに心血を注いでいたようです。高い位置からカップに注ぎいれられるよう、急須のように注ぎ口と90度になるように取っ手がついていたのだとか。
こんな感じに。これを見てふと、前のお店で使っていた
カフェオレポットを思い出しました。コーヒーとミルクを同時にカップに注いで、ミルクがもっこもこに泡だっていたっけなあ。
このアヒル口がたまらなくかわいいです。こんな子が家にいたら日がな一日磨いてしまいそう(笑)
時代が下ると、頭のてっぺんから棒が飛び出すようになります。フォームドミルクを作るのと同じ要領でがっしゅがっしゅやるためのもののよう。
やっぱり取っ手は90度。
ぐさぐさぐさっ!
そしてそして。このあたりから妙に見覚えのある方々が登場してきますぜ……
はうんブルーオニオンなポットたんかわゆすかわゆす(*´Д`)ハァハァ
チョコレートカップには柵がついています。両手持ちの取っ手がついてたり柵がついているあたりなんかもうかわいい……!(転倒防止だそうですよ)
マイセンさまご降臨!(;゚∀゚)=3ムッハー しかし本当にごく最近まで作られてるのですね、欲しくなるよどうしようはあはあ。
美麗すぎて圧巻。
金彩もばっちり。
蓋の丸みもまたなんともいえず愛らしい。ちょっとだけ蓋碗を思い出します。
これwwwジャスパーwwwうおおおおwwwww
ちなみにここ、すさまじい混雑で。パンダやモナリザを見るための行列かってくらい牛歩の進みだったため、思わず丹念に写真を撮ってしまいました。これでも選別しているのです。それくらいいっぱい陳列されていてもう興奮とときめきが止まりませんでした。
もうちょっとだけ上げてみる。
オーストリー! ハプスブルク帝国の威信を感じた気がします。
コーヒーカップともティーカップともまた違う形状。これがチョコレートカップか……
大興奮していたら、次のコーナーは工業化されるチョコレートで。
こんなの展示してあったら狂喜乱舞ですよね。みんな大好きバンホーテン。
フライのココア缶。
バンホーテンやリンツなど、今でも知っている名前の方々が、カカオを今あるチョコレート(とココア)にするためどのような努力をしたか、発明をしたか、簡潔に偉人伝が語られていました。ちょっとね、感動しました。何気なく見ているあの名前にはこんな歴史が、と再認識できます。
続いては日本のチョコレートコーナー。「しょくらとお」としてチョコレートが紹介された江戸時代にはじまり、現在に至るまでのチョコレートの歴史から、森永、明治、ロッテなどなどのパッケージや年譜、CMや宣伝ポスターまでが飾られています。これもちょう楽しかった! どのあたりから見覚えあるかななんて見てみたりして。森永の今の字体はこのチョコレート展とよく合ってました。コアラのマーチも徐々にアニメのキャラっぽくなってましたが最初は割とリアル。コアラ全キャラが印刷されたパネルの前は大盛況でした。
そしてついに。
チョコレートに、なります。
われわれひとりひとりがカカオとなり、収穫されてからどのようにしてチョコレートになっていくのかを、体感できるゾーンです。
まずは選別。皮を剥がされます。
続いて焙煎。ローストロースト〜。
熱風で焙煎されると続いてはすりつぶされます。
わーローラーでグラインディング〜。
続いてはココアパウダーになる部分とチョコレートになる部分(ココアバター)に分離。ここで分けられるのね。
われわれはチョコレートになるので、そのまま今度は混ぜられていきます。
もっしゅもっしゅ。
機械を使うとこんな感じ。小さな女の子が「おいしそ〜」とつぶやいてました。同感です。
その後、テンパリングされて綺麗に固まって完成です。
しっかりパネルでも説明があり、映像もあり、ちゃちいですが体感もでき、予想外に楽しいゾーンでした。
さて、そろそろ終盤。さくさく進むかな、と思いきや、まさかの大混雑。
なぜかって?
垂涎の的ばかりが展示されていましたからね。
まずは歴史ある金型。
すごいよね!
と思っていたら、次で叫びそうになりましたよ。
世界のパッケージ!_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!
テンションは最高潮です。
ドロステココアもあったヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
こっちはチョコレートのパッケージだぜ! きゃわわ!
このへん写真がタテヨコばらばらで見づらくてすみません(´・ω・`)
鼻息も荒く振り向くと、今度はチョコレートの豆知識がぞくぞく登場。なるほどねー、と思いながら読んでいくと、人びとがぽかーんと上を見上げていました。
何かな? と思い私も見上げると……
ショコラティエさんの華麗なるテクニック(の基本の初歩らしき二つの手順)の映像が流れているではありませんか!
基本の二つなのにどちらもうっとりするくらいすてき……すごいのう……
満足しつつ眺めていくと。
……あ、あるよね。
期待してたよ正直。ええまあ。
きちんと説明もつきつつの。
ショコラティエさんの華麗な芸術作品の展示です……っ!
これはガナッシュ(トリュフ)。
こちらはガナッシュ(ムール)。ガナッシュの周りをチョコレートコーティングした型押し。
ガナッシュ(アンロペ)。ガナッシュをチョコレートコーティングして、上に飾りをのせてます。
プラリネ・ペーストとジャンドゥーヤ。プラリネ・ペーストはプラリネの上をチョコレートコーティング、ジャンドゥーヤはガナッシュの中にナッツ類を練りこんでチョコレートコーティング。
マジパン、フルーツ類、ナッツ類。オランジェット大好きです。
そのほかにカラメル、リキュール・ボンボン、フォンダン、ヌガーなどもありました。やーもうチョコレート食べたくて仕方なくなりますわこれ。
いいもの見たなあ、とほくほくしていると、最後に。
「ピエスモンテ」という文字がありました。
ピエスモンテとは、洋菓子職人がケーキや雨細工を積み上げて作る装飾菓子のことだそう。
つまりこの場においては、ショコラティエが作ったチョコレートのピエスモンテが見られるのか!
そういえば入り口にあったSLとシロナガスさんもピエスモンテといえるよね、と思いつつ隣に目をやって。
絶句しました。
ピエスモンテです。パンダです。平成館でしたか、にいる、パンダの剥製のピエスモンテです。
……迫力ありすぎ(;´Д`)
忠犬ハチ公はブタっ鼻になっていて少し安心。色合いもチョコレートなのでほほえましく見られました。が。
トリケラトプス。これ知ってるよ。本館にいるよ。本物でしょ? これ舐めたら甘いとか信じられないよ。
ティラノ。いやいやいやいや……ショコラティエさん、恐竜愛にあふれちゃってるじゃないですか。すごすぎるでしょう。
これに至ってはなんというかもはや絵画のようです。東洋の絵画にこういうのありそうですよね。なんだこりゃ。こんなものが作れるのか……
最後の最後に、チョコレートって奥が深いとふらふらになってしまいました。
はあ、すごいもの見た。
そのままふらふらと「第二会場」に向かって……
第二会場に山と積まれたチョコレート……
要するに第二会場ってチョコレートやチョコレート関連商品の即売会場だったわけで……
買う、よね!( ´∀`)bグッ!
さすがに途中でお財布さんに頭はたかれたので、チョコ本は本屋さんで後日じっくり吟味して買うことにし(表紙覚えて帰る!)会場外でも買えるお菓子はぐっとこらえ、どうしてもどうしても気になるものだけお買い上げ。
してきました。
右側のは食べ比べチョコレート。カカオ成分の違うチョコレート3種が入っているとのことで、お土産用です。欲しい方がいらしたら言ってね(笑)
会場限定のお味だとか。キャラメルチャイマキアート。キャラメルっぽさよりも、紅茶葉のコリコリがおいしかったです。これ普通に売ってほしいなおいしかったこりこり。
そしてこれ。チョコレートの金押しがされている黒いブックカバーですヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
これは! 買うでしょ! 可愛すぎるでしょ!
おいしいものが出てくる本を、これで読みたいと思います。
まんまと「第二会場」にしてやられたこうやは、ほくほくしながらオシャレな外灯に誘導されて帰路についたのでした。
はあ、しかし時間がなくて常設展示を見られなかったのは心残り。また来たいなあ。常設展示だけでも充分楽しいよね。安いし。
……しかしだね。
このまま、チョコレートを目でしか味わわずに帰るなんて、できないよ。
なんとも口がチョコレートモードになって仕方なくて。
ホットココアはおいしいなあ!(*´∀`*)
目でも口でも、チョコレートを楽しんでしまった一日でありました。