2016年10月23日

禅の教え、突き詰めてぶっ飛びKAWAII

えっと……今日……冬……?
突然の気温の変化にとても身体がついていきません。
ごきげんよう、こうやです。
寒さに震えて飛び込んだスタバでようやくTEAVANAを飲めました。ゆずシトラスティー。口に含むたび、鼻先にもわんと残る香料が気になりますが、火傷しない程度に熱い液体がお腹まで染み渡っていくしあわせに心底ほうっと安堵のため息。ああー……お茶、しあわせ……

さて。
芸術の秋ということもありまして、伺ってきました美術館。
気になるところは数あれど、まずはこちら。
出光美術館で11/13まで開催されている、大仙酷Wです。
最近は「かわいい」日本画としても評判らしい仙高ウんとは、臨済宗の僧侶。「博多の仙高ウん」として絶大な人気を誇る方だそうです。
不勉強ゆえ存じ上げなかったのですが、薦められるがままにほわわんとお邪魔して、大変しあわせな思いを致しました。

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まずもって、このチケットのかわいらしさが群を抜いていますよね。なんだこれ。たまらぬ。
臨済宗は問答を繰り返して悟りを開いていくため、とにかく普通と違った思考法が求められるのか、ぶっ飛んだお坊さんが出てくるイメージがあります。
そういえば現在絶賛連載中(……)の旅行記でも、2日目にお邪魔したお寺はどれも臨済宗でした。ユニークなお寺の数々、決して嫌いではありません。むしろ大好き。
その中でも印象的だった鈴虫寺の御説法を思わせるような、仙高ウんの作品の数々でした。

どの絵も本当にお顔が良いの。
良いお顔をした七福神やお釈迦様、人間味あふれる禅僧たち、のびのびとした子どもらになんともいえぬ愛嬌をたたえた動物たち……
仙高ウんが限りない愛をもって眺めている様子が伝わります。世界とはこんなにも楽しげなものだったのか。
その一方で、円相図など禅の教えをシンプルにあらわしたものもあり。けれどもそれも、添えられた文章になんともいえぬ可笑しみがたたえられ、そこからも仙高ウんのお人柄に触れられてうっとりとしました。
あまり広くはない会場ですが、縦横無尽な仙高ウんの作品の魅力にたっぷりと包まれる、とても良い展覧会です。
個人的には絶筆碑画賛と指月布袋画賛がたまりませんでした。布袋さまはモチーフキャラクターにもなっている、たとえようもなく愛らしいお姿ですし、絶筆碑画賛に至っては、日に日に増え続ける書画の依頼に悲鳴を挙げた仙高ウんがわざわざ丁寧に碑を建て絵までしたためて宣言した(ものの結局断りきれずに絶筆はならなかった)痛烈なもの。あの力を入れた絶筆碑画、いやあ素晴らしい。
グッズショップでもうっとり眺めてしまいました。さじ加減もたまらないなぁ。ああでもあれもこれもポストカードにしてくれればいいのに!
今現在は、ほぼフルカラーで厚さ5cmほどの図録2,400円を買うかどうか悩みに悩んでいるところです。図録、読むかしら……でも、本当に良いお顔の作品ばかりで、こんなに勢ぞろいで見られる機会はなかなかなさそうだし……うれしい悲鳴。
大胆な略図に、迷いのない筆さばき。竹を描いたものなど、あまりのうつくしさに恍惚としてしまうほどだったのでやっぱり図録買おうかなぁ!

仙高ウんをまったく知らなかったわたしですら心酔してしまいかけるのですから、この展覧会は本当におすすめです。
単純にかわいらしい作品で目の保養でも充分だと思います。
ぜひに、ぜひに。
posted by こうや at 22:46| 東京 ☀| Comment(0) | 美術/音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月22日

SKI2016-12 足の裏の快楽

夏だと思ってみたり、冬だと思ってみたり、気温の落差が激しいこんな時期が秋なんでしたっけ。
毎年、何が秋だったか分からなくて首をひねってしまいます。
ごきげんよう、こうやです。

あんみつを食べて少し回復したこうやさん、目の前にある天龍寺になんとなく入ってみることにしました。
ほぼ予備知識のなかった天龍寺ですが、お庭を眺めるだけとお庭と室内に入れる2種類の観覧券があり、両方行ってみました。それが、大当たりだったよです。

まずは屋内に入ってみます。
靴を脱いで上がって、衝撃を受けました。
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靴下を通しても分かるほど、明らかに床がすべすべしています。
ただつるつるしているのではなく、しっとりと水分もしくは油分を含んで、湿り気のあるすべすべ。木を接いでいる凹凸は感じますがそれが引っかかることの一切ない、ほうとため息をついてうっとり堪能するより他ない、この床。
なんだ、この床。
素晴らしすぎる。
床というか、縁側というべきなのでしょうか。回廊?お寺の各部の名称に詳しくないので申し訳ないのですが、もうとにかく歩くことが快楽すぎて、その触感の記憶ばかりが思い出されます。
各室は畳敷きなのですが、ひたすらに外側ばかり歩いていました。しあわせだった。全部歩き尽くす勢いでした。この瞬間、明らかに触覚優位で動いていた。視覚の記憶はぼんやりしています。

入口そばにはうつくしい雲龍図もありました。ぐるりと巡ってからじっくり鑑賞。
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襖からはみださんばかりに描かれた大きな龍は、猛々しい一方でどことなくひょうきんな愛嬌も兼ね備えています。
曽我蕭白の手によるものとされ、一度は遠くボストンまで旅をしたこの龍をおそるべき間近で眺められるのも魅力。良い図です。
満足してしまったので、天井画の方の雲龍図は見そびれました。てへ。

お庭も散策。焼失の影響でほとんどは明治以降のものだそうです。鮮やかな緑の下、ちょっとしたトレッキングだこれ。坂を上がり上がり……
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見えた光景の美しさに目をうばわれてみたり。

良い感触と眼福にほくほくふらふらしながら天龍寺を後にしました。
あの足の裏の感覚は、なかなかたとえようもありません。天龍寺は臨済宗のお寺だそうですが、鈴虫寺でも苔寺でも気付かなかった感覚。あんな廊下のある家に住んだら、あまりのしあわせにくらくら倒れてしまいそう。
得たものが多すぎて消化しきれぬまま、ふわふわと北へ向かいます。

今日はこのあたりで。
明日には、嵐山から出ていけるかな……
ではまたね。
posted by こうや at 11:27| 東京 ☀| Comment(0) | 旅行/遊興 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月20日

えーいさらさ、えいさらさー

今週は狂言づいています。
ごきげんよう、こうやです。
ふわふわ大満足でおりゃる。

まあわりかし分かりやすくついに完落ちした感じなのですが、狂言にはまっています。
主に万作の会の演者さんが出られている舞台に通ってはにまにましていたり。
狂言は、良くて2日、下手したら1日しか幕が上がらず、それも平気で演目も演者も場所も!!!変えてくるので、観たい演目と観たい演者がいたら飛びつくしかありません。
今をときめく野村萬斎さん(実際、若い観客層はほとんどが萬斎さんきっかけだと分かるくらい萬斎さんの話しかしていないことも)はもちろんですが、それ以外にもその芸に惚れ込んだ演者さんがいるものですからさあ大変。
今日はこちら、明日はあちらと情報を得るたびに手帳を開いて艱難辛苦。
これは行けるかな、あれは諦めよう、それは厳しいけれどこの演目を逃すと二度とないかもしれぬ……
長い公演期間に慣れている身からすると大変な騒ぎですが、一度行けば2〜3本はバラエティに富んだ演目を楽しめるわけでうれしい悲鳴という噂もあり、なかなかこれは奥が深いものですね。

そんなわけで本日は、国立能楽堂にいそいそと伺ってきました。
千駄ヶ谷にある能楽堂は、幼いわたしが能狂言を生まれて初めて観た思い出の会場です。
でもその記憶にある劇場よりもよっぽど綺麗になってるー!
ちょっと感慨深くなりながら、淡白色に佇むやわらかい座席に身を沈めました。

本日の演目は3つ。
『萩大名』は、呆れるほど物覚えの悪いとんちき大名となんとか仕える割に風流な太郎冠者が、国へ帰る前に遊山をする話。太郎冠者とっておきの庭へ誘うも、その庭を楽しむには一段難しい(大名にとっては)試練があり……
とんちき大名の大名乗りを楽しめましたし、とぼけた萬斎大名と弱り果てる修一太郎冠者、手厳しい風流人の和憲亭主のやり取りに大笑いしました。和歌、覚えちゃったよ。(笑)

続いては『連歌盗人』。野村万作・萬斎氏、石田幸雄氏の共演という垂涎、それも趣味ある者なら有徳人の振る舞いも納得しないではない個人的に大好きな作品です。
いやぁ良かった……こちらも定番のお楽しみあり、小舞まで堪能できるとあって、遠慮なく笑わせていただきました。

そして『首引』。今宵の姫鬼は一段と愛らしくて参ります。また親鬼の可愛がりぶりももはや清々しいほど。
鬼より怖い鎮西八郎為朝の名の鳴り響き方にもなんだか納得の域。

あちこちに各演目のあらすじは山のように書いてありますし、パンフレットを読んでもさらにさらに書いてあったりもしますが、個人的に書きたいあたりまでで留めてみました。というかほとんど覚え書き。
挟まっていたチラシを眺めながら、次はどれにいこうかと楽しく算段しているところです。
2つばかり、行きたくてたまらぬ舞台がありますが、このあたり仕事の都合がちょっと分からないんだよなぁ……どうしようかなぁ……
それでも、先月末と今月頭の厳島神社能舞台での奉納に行かなかったのは我ながら偉いと思っています。(危うくチケットを手配しかけていましたが、両日とも仕事で……)金沢の万作さんトークショーも行きたかった(申し込みかけましたがあいにく急な仕事が……)(仕事がなきゃ行くのか!)

ところで、旅行記終わってないね。
明日あたりからまたがんばりますー……
ではまたね。
posted by こうや at 22:12| 東京 ☀| Comment(0) | 映画/舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする