2016年10月06日

SKI2016-06 もうバスなんて信じない

最近、読む本読む本面白くて、いろんなことが滞りがちです。
ごきげんよう、こうやです。
物語って、良いねえ。

さて。
荷物をピックアップして、烏丸線に乗り込み、無事ホテルに着いたこうやさん。
お部屋でやれやれと一息ついて考えました。
もし疲れてしまっているならば、晩ごはんを食べて早めに寝よう。
でも、もしまだ元気が残っていたら、行ってみたい場所がある。
身体に尋ねてみたら、まだまだ体力は充分残っているとのこと。
ならば、とうきうきホテルを飛び出しました。

一度は行ってみたいと願いながら、場所の問題もありこれまで訪れる機会のなかった場所。
本好きならば一度は耳にしたことのある本屋さん、その名を「恵文社 一乗寺店」といいます。

ホテルから一乗寺まで、電車だと2回の乗り換えが必要なよう。
ただし、バスだと一本で行けるらしい!やった!
グーグル先生を信じて、ホテル最寄りのバス停を覗き込みました。
……おや、ここに留まる筈のバスの番号が、ないぞ?
間違えたかな?
そこからひたすらバス停を覗き込んでは目的地行きのバスを探し、ようやくたどり着いた頃には、バス停2つ分くらい遠ざかっていました。
でも、待ってれば来る筈♪
待ってれば♪
待って……
待てど暮らせど目当ての番号のバスは来ず、バスが近づいてくるマークもぴくりともしません。
不思議に思って時刻表を見てみると、待っていたバスはなんと1時間に1本あるかないからしい。予定通り来たとしても、あと40分近く待たないといけないようです。
ならば、と他のバスを探している間に、どうやら次に近いところまで行ったらしいバスもさっさと出発してしまい、若干焦り始めました。
そのとき。
グーグル先生が「これなら行けるよ!」と教えてくれたバスと同じ番号のバスが、やってきました。
よっしゃよっしゃ。
意気揚々と乗り込みます。ちょうど運転席と反対側の一番前の席も空いていて、見晴らしの良さに満足。停留所の名前が出る電光掲示板も目の前ですしね。
降りる停留所の名前も確認し、ごとごと揺られました。

しばらく北に向かって走って行ったバスは、やがて東に進路を変えます。
このままもう少し行って、また北へ向かえば良いんだな。
停留所の名前を何度も確認しながら、あれ、でも、このバス、どんどん東に逸れていく……?
おや、おや、と戸惑っているうち、信じられないアナウンスが耳に飛び込んできました。
「次は、北白川仕伏町、終点です」
……しゅうてん、って、なに!?ポポポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン…
信じられない思いで愕然とするわたしをよそに、あっという間にバスは終点の停留所に……それも車庫のそばでもなんでもない、ただの道端に、わたしを放り出して、テールランプを赤く光らせながら走り去ってしまいました。
どう見ても、道端です。
それも、見渡す限り住宅街の、薄暗い道端。
一緒に降りたお客さんは瞬く間にあちこちのドアの奥に吸い込まれ、呆然としている間にわたしはひとり暗い夜道に取り残されてしまったのでした。

これはもう、火を見るよりも明らかです。
乗るバスを、間違えた。
しかし呆然としていても仕方ありません。
どうにかしないと。
眺めやると道の反対側にもバス停は存在しています。でももう、もう一度バスに乗るほどバスを信用していません。
再度グーグル先生を起動すると、一乗寺までは40分弱で着くよと教えてくれました。
ならば歩くしかあるまい。
グーグル先生をポケモンGOに変えて、北西を目指して進み始めました。

旅先で思うこと。
他の街は、東京ほど、明るくありません。あ、この場合の東京は今わたしの住んでいるあたりなので、以前住んでいたあたりのように暗いところもあるのは知っているのですが。でもね、慣れちゃうのよ、この夜の明るさに。だからこそ、旅先の夜には驚くの。
まず、街灯の立つ幅が広い。そしてあっても一燈なので、照らす範囲にも限界があります。
そのうえ、コンビニなど街灯代わりになる夜でも明るい店舗が少なく、とにかく、夜空がすぐ近くまでのしかかってくるのです。
その代わり、東京ではとてもここまで見えないなと星空を眺め遣りながら、こうやさん歩く歩く歩く。
夜道を歩く常ですが、だいたい必ず途中で同じ方向についてくる男性が出てきます。不審者なのかたまたま歩いているだけなのかは分かりませんが、見渡す限り歩いているのがわたしを含めて2人だけ、というのはなかなか怖いもの。
琵琶湖疏水の脇を、両脚が同時に地面を離れることはない程度に、可能な限りの速度で動かします。途中までは同じような速度で歩いていたらしい男性の足音が、少しずつ遠ざかっていくのを聞きながら、ほとりを跳ねるコイキングを捕まえ、なんなら孵化させながら歩いていきます。コイキングは何匹いても困ることがない。
途中、明らかに道が細くなったあたりでさすがに怖いので琵琶湖疏水を離れ、なるべく街灯が明るい道を選んで歩くこと20分あまり。
突然目の前が開け、右手に、目的の場所が忽然と姿を現しました。

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恵文社一乗寺店。
この明かりが目に入った瞬間、その場にしゃがみ込みそうになるほどの疲労が、身体を襲ってきました。
見知らぬ街の夜道の散歩は、何だかんだで緊張しますね。

恵文社一乗寺店は思ったよりも広いお店でした。向かって右側が雑貨メイン、真ん中の広い空間が書籍中心で、左に行くにつれて雑誌や絵本が多くなります。
壁を隔ててもっと左側にはギャラリースペースもあるようでした。
店内をそぞろ歩きながら脳裏に明滅する言葉は、「上質なもので丁寧な暮らし」。
『きのう何食べた?』的シロさんとケンジ……というよりは、そのお友だちのヨシくんとテツさんのような暮らしをしている人にぴったりの空間のような、そんな感じでした。
そしてまたね、叶わぬと知りながらもそんな暮らしを夢見るわたしにとっても、よだれの垂れそうな空間であるのです。
なるほどたびたび取り上げられるだけあって、棚の作りが実に面白い。作者ごと、出版社ごとといったスタンダードな作りではなく、むしろ連想ゲームに近いような、この本を読んだらこれも、これだっておすすめですと、読書遍歴の網の目が連なっていく感じでした。途中、にやりとしてしまつ並びを見つけてご機嫌になったのも覚えています。

気になる本、手に取りたくなる本は多々あれど、お金も持てる物にも限りのあるのが旅烏の侘しさ。
悩んで、この2冊を買い求めます。
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旅先の京都で読むにはぴったりな気がして。

帰り、もうとても歩いたりバスに乗る気にはなれず、迷わず向かった一乗寺駅。
たまたま駅がジムになっていたので、電車の待ち時間にひたすらジムに挑戦し、わずかな間ながら一乗寺駅のジムリーダーにも就任してみました。
軒先を超えてごとごと揺れる叡山電鉄は、昔から、途方に暮れるくたびれ果てたわたしを人間世界に連れ戻してくれる、おかえりなさいの電車のようです。

行きはこわいが帰りはよいよい。
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あの時間はなんだったのかと訝しみたくなるくらい颯爽と出町柳駅まで戻って来られて、小さな電車に感謝の気持ちがあふれんばかり。

そこからおけいはんに乗り換えて三条駅へ。
降りた頃には手足は重たくお腹はぺこぺこ、とにかくどうにかせねばと繁華街の名残の空気に身を浸していきます。

思いの外長くなってしまったので、初日(まだ初日!?)はもう少しだけ続きます。
いい加減、ホテルのベッドで休みたい気分なのですが……
ではでは、また明日。
posted by こうや at 21:34| 東京 ☀| Comment(0) | 旅行/遊興 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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