2016年07月06日

アイスミルクティーに救われたおはなしと、おいしいもの

ごきげんよう、こうやです。
……いやぁ、大変なるご無沙汰でありました。
最近は時間が文字どおり飛ぶように過ぎていて、毎日「えっもうこんな時間!?」「えっもうこんな曜日/日にち!?」「えっもうこんな月!?」と驚いてばかり。
一年が過ぎ去る速さが加速度的すぎて、自分の感覚がついていけてません。
まさかブログだってこんなに更新してないとは……ねえ?

そんな無沙汰の間に年一のアップデートも行っていたのですが、いわゆる曲がり角な時期であることを証明せんかのごとく、アップデート直後に熱中症になりかけました。
……ほんと危ないのね!
ほぼ屋内で活動して、確かに普段使わない筋肉を総動員しましたが、決してエアコンを使っていなかったわけでもなく、気づいたら水分補給もしていたつもり。外に出るときには帽子だってかぶりました。
でも。
やれやれと屋内で涼みながら、なんだか気持ちが悪くなり、ごろりと横になったらそのまま動けず。。。
ヘルプコールで支給されたポカリスエットがなければ、正直どうなっていたか、我ながら自信がありません。
一晩経って、翌日にも影響が残っていたので、けっこう危なかったのかもしれないです。怖いね。
今夏は今まで以上に気をつけようと思います。

そんな、熱中症ぽさの後遺症でふらふらしていたときのおはなし。
青山ティーファクトリーが、大岡山経由で神保町に移転しました(それこそ、経由としか言いようのない早さだった……)
そんな神保町の青山ティーファクトリーの斜向かいに、「きよし」という定食屋さんがあります。
平日のお昼時しか営業していないという、界隈で仕事していないとほぼ幻のお店ではあるのですが。
ここのお店、めちゃおいしいのです。
一度、お惣菜をいただいたことがあるのですが、それがシンプルな……どこか懐かしい味なれど、食べたことのある似たようなお惣菜の中で断トツにおいしいという、そんな味で。びっくりします。
そんなきよしのお昼ごはんを食べてみたくて、とある平日に伺ってみました。

正午を少し回った頃にのれんをくぐると、8席ほどのカウンターはほぼスーツ姿のおじさまでいっぱい。
その間に小さくなって潜り込みます。
メニューはシンプル。
・鮭塩焼き定食
・鮭ハラス玉子とぢ鍋
・かます塩焼き定食
・賀茂茄子の冷やし揚げ出し定食
・鮭かま塩焼き定食(数量限定)
確か、この5つのみ。値段もすべて同じ1,100円です。物価上昇の爪痕が垣間見えますね。
限定ものに弱いこうやさんは鮭かま塩焼きを頼みました。
神保町のお店だからか、居並ぶお客さんも神保町色に染まります。最近はほぼ全員がスマホをいじっていてもおかしくないのですが、このときは、お連れ様のいる方はおしゃべりをし、おひとり様は全員が、本を読んでいました。
……なんとなく、ほっとしますね。もちろんわたしもいそいそと文庫本を取り出します。
ゆったりとした語り口の本に没頭しているうち、定食が到着しました。
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……多すぎません!?笑
鮭かま、どうしてふた切れあるの???笑
お腹ぺこぺことはいえさすがに食べきれる自信がなかったので、おずおずと持ち帰りを希望。このご時勢ですからもちろん自己責任ですが、ありがたい仕組み。日本橋弁松さんみたいに、食べきれない定食の持ち帰りから成り立っていったこともあるわけですしね。
そんなわけでひと口。
……ふぁぁぁぁぁ。溶けました。
かまって、魚の中でも特に脂肪が多い部位。つまりそれだけとろけやすいということなのですよね。
おいしいです。おいしいです。
魚の脂って、場合によってはしつこく感じてしまうこともあるじゃないですか。でもこれは、すごく存在感があるけれど決して嫌なしつこさのない、絶妙なバランスを保っていて、よく火が通っているのにやわやわとしていておいしい、いやぁ、これはすごい。
目を丸くしながらごはんを口に放り込むと、やっぱりすごい。
何の変哲もない白いごはんがおいしいの。どうしておいしいのか分からないけれど、少し硬めかな?粒立って炊かれたごはんが、実によくおかずの味を引き立てるのです。噛むとじんわり甘いですしね。なにこれしあわせ。
副菜が2種類ついていて、これは日替わりのよう。ひとつはお漬物系、もうひとつはごはんのお供系。
何気ない大根の浅漬けもおいしいでしょう。わさび菜か何かで和えたじゃこもしあわせの味でしょう。箸休めのお味噌汁はお腹にじんわりとあったまっていくでしょう。うやぁやぁやぁやぁ。あいやしあわせ。
食べ終わる頃には身も心もふくふくとしあわせに包まれておりました。
ああ、職場の近くにこんなお店があれば、もっと楽しく仕事に向かえるだろうに!

……と、ここまで書いて、まだ今回書きたかった本題に入っていません。
もちろん、きよしさんのおいしさをお伝えしたいのも大きな理由なのですが!

満たされきって、笑顔でがらりと引き戸を開けると、外はすっかり夏の日差し。
白光りする空気の向こうに、日陰に佇む硝子戸が見えます。
そのまま大股で数えるほど。
吸い込まれるように開けたのは、青山ティーファクトリーのお店のドアでした。

日に照らされたのはほんの数歩なのに、それだけで熱中症のぶり返しそうなほど弱っていたわたしの身体。涼しいエアコンの風に包まれて、なんとか息を吹き返します。
それでも身体の芯に焼鏝が押し付けられているような、自分由来でない熱さを感じていたために、思わず頼んだのは。
たぶん、青山ティーファクトリーに行くようになって初めて口にした言葉でした。
「アイスミルクティーください」

スリランカやインドでは、暑い夏もホットティーを飲むといいます。
ミルクと砂糖をたっぷり入れた甘い甘いチャイやキリテーは、日本のポカリスエットのように、大切な栄養補給なのでしょう。
でも、湿度の高い日本の夏は、ホットティーだけでは乗りきれない気がします。
このむしむしした気候を快適に過ごすため、やはり、アイスティーは偉大な発明なのです。

見た目にも涼しく、からりと氷の音を響かせて置かれたアイスミルクティー。
茶色いシロップをたっぷりと回しかけていただきます。
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ほぉぉぉ……
声にならない声が漏れてしまう、おいしさ。
甘いアイスミルクティーが、焼鏝で押し付けられた熱をひんやりと冷ましていきます。
アイスミルクティーをゆっくりと飲みながら、マスターと他愛ない話をするうちに、むくむくと身体が元気を回復していくのが分かりました。
面白いくらい、元気になりました。
それを契機に、熱中症からもぐいぐいと回復して、今はすっかり健康体。
もちろんタイミングもあったのでしょうが、冷たいグラスを持って、ストローで氷をからから回しながら飲んでいく、そのときのあのおいしさ、飲み進めるうちに、アイスミルクティーが細胞に染み渡ってからからの細胞がぷるぷる元気になっていくかのようなあの体感は、感動的なものがありました。
あれは、あのおいしさは、青山ティーファクトリーのアイスミルクティーだったからできたことかもしれません。
でも、似たようなことは、つまり、もう焼鏝を押し付けられなくてもすむような予防なら、家でもできるかもしれません。
単純に、青山のあの味を、再現したくなったということかもしれません。
あの日のあの一杯のアイスミルクティーが、わたしのアイスティー熱に火をつけたことは確かです。

青山ティーファクトリーでルフナを飲んだから、今のわたしがあります。
そしてまた、青山ティーファクトリーでアイスミルクティーを飲んだから、今、アイスティーを作りまくっているわたしが、いるのです。

長くなりすぎたので、家で作っているアイスティーの話はまた今度。
ああ、また夏が暑くなりすぎる前に、あのアイスミルクティーを飲みたいものです。
posted by こうや at 22:18| 東京 ☀| Comment(0) | 紅茶屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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