2014年04月08日

劇団☆新感線『蒼の乱』〜蒼き空に映る赫き焔の物語

みなさまごきげんよう。
今やごきげんようと言えば、朝の連続テレビ小説『花子とアン』ラストにおけるナレーター美輪明宏さまの「ごきげんよう、さようなら」を想起させ悶えさせる挨拶となっている気もいたしますが、花子とアンであの挨拶が再び脚光を浴びる前から一応使わせていただいてますので!出典は別のところですよ!
初っ端からテンションが行方不明ですね、お久しぶりですこうやです。
花子とアン、赤毛のアンで育った世代としては実に面白く見ています。お仕事があるのでリアルタイム視聴は叶わぬゆえ週末にまとめ見ですが。はぁ朝市くんかわいいよ。お母さんもおじいちゃんもたまらないよ。はい。

それはともかく。
先日、とある舞台を観てまいりました。
劇団☆新感線のいのうえ歌舞伎『蒼の乱』、です。
初、シアターオーブで。
そして、初、生新感線でした。

いやあ……すごかったですわ。

チケット入手時期から年度末まで、とにかくひぃひぃしてまして、予備知識皆無、感想チェック皆無。
ただひとつ持っている知識は「主演は天海祐希さんらしい」というそれだけ。
何せ劇場に行くまで、ゲキシネの影響で「五右衛門ロック4なんだっけ?あ、なるほど3のラストがああだったし、アンヌ出てくるってことなのね」と勘違いしているくらいには何も分かっていませんでした。
でも。
それだけまっさらな状態で観られたことも、ある意味しあわせに思いました。
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舞台は平安期の日の本。
聞く者のロマンを掻き立ててやまない「承平天慶の乱」がモチーフとなっています。
平将門、藤原純友。
京を挟んで西東、起ち上がった者たちの物語。
ああもうそれだけで、それだけでわたしの心を騒がせてやまないのに。
さすがは新感線です。
「まさか、○○が●●だなんて!」
「よもや、△△が▲▲とは!」
予想だにしない展開に、めくるめく絵巻物に、夢中になってしまいました。
日本人であれば誰もが、結末を知っているこの乱を、このように描くとは。
とは。

ネタバレを避けたくて、そしてうまく言語化できなくて、なんだか奥歯にものを挟んだような言い方になってしまっていますが、いやはや、若者の蒼い情熱の嵐はこんなにも物悲しく、そして強いのだなぁと……痛感いたしました。

そして、あらゆるひとの営みは。

ラストシーンに総毛立ちました。
この、数分のために、この物語はあり、そしてこの人は存在しているのだと。
言いすぎかもしれませんが、あの瞬間は何の疑問もなくそのことを納得してしまうくらいの、存在感でした。
伝説を肌で感じた思いです。

ああ、次に観るときには、もっときちんと言語化できておきたい!

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シアターオーブのスタンドバーに、蒼の乱オリジナルカクテルがあったので、脊髄反射で頼んでみました。
青い色をしたのが、天海祐希さん演じる蒼真をイメージしたノンアルコールカクテル「空の風」
そして若草色のものが、松山ケンイチ演じる小次郎将門をイメージしたカクテル「草の海」です。
どちらもなるほどおいしかった!
あと、ピリ辛ソーセージドッグ?が割と好きでした。

いやあ、良いもの観せていただきましたわ。
終演後、ほわほわと劇場を出ようとしたら、目の前に。
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そそり立つは、富士の山。
東京はビルの海になってしまいましたが、いやはや見えるものですね。

おまけ。
ここからは某すみれクラスタに声を張って届けたいところです。
舞台前半、重い税にあえぐ坂東の民が歌う場面があります。
その、歌が。
その歌が、遠い異国の地で、わずかばかりの牛乳すら買えず王家の贅沢に怒りを見せる民びとと、重なりました。

はっきり言いましょう。

坂東の民が『エリザベート』の「ミルク」をなぞってるぜえええええ!
んもう、歌い始めたそのメロディーが流れた瞬間に「ほぁっ!?」となり、その後テンションしか上がらず笑いが止まらなかったのですが、周囲が冷静なこと冷静なこと。
なんで!?なんでみんな反応しないの!?
もう反応しないくらい何度も観てるってこと!?ねえ!ねえ!
わたしのなかは大嵐でした。やー楽しかった。拍手喝采でした。
坂東版「ミルク」、気になる方はぜひご覧ください。
もっともっと見せ場たくさんあるし!
ほんとこれは!観て後悔ない公演ですわ!

どちらもほんとの姿なのでしょうが、封印していた本性を剥き出しにした瞬間の天海祐希さんが観客をすら呑み込むほどの「王者の貫禄」を備えていたことだけ最後にお伝えしておきます。

すごかったわぁ。
各役者さん語り始めると終わらないので今回はこのあたりで。
posted by こうや at 12:44| 東京 ☀| Comment(0) | 映画/舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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