2013年06月25日

2013GWの旅3 マグノリア銀行からの脱出@ポートピアホテル【脱出02】

実際に参加してからはもうひと月半以上が経ち、そんな風にぐだぐだとしている間に全国ツアー決定が発表され、あれよあれよという間に東京ではヒミツキチ・オブ・スクラップで公演が決まり、チケットの発売まで始まっているそうなので、なんというかこのタイムラグよ、というか、このどうにもタイミングの悪い感じも、まあ私らしいかなと勝手に自らを慰めておりますが。
神戸旅行の続きです。

せっかくその時期に神戸行ったしね。
参加、してきちゃいました。
IMG_08.jpg
リアル脱出ゲーム、その名も「マグノリア銀行からの脱出」ですヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
全国ツアーが決まったということで、まあそうでなくてもアナウンスで注意が流れている限りは厳禁ですが、この公演もネタバレは禁止。チラシやホームページから参照できること以外は書かないように気をつけましょう。
どうやらこの公演、前に大阪? 京都? でやっていたものの再演なのだとか。なので神戸でおこなわれたのはたった3〜4日間の短い非常設型公演。や、まあ今度は全国でやるので短いとかそういう問題ですらないかもですが。
はい。
ポスターかわいいよね。
このいかにもメリケンポップでかわゆすナイスミドルな三人組と自分自身? チームメンバー6人か。は、高名な盗賊団だそうです。マグノリア銀行に忍び込むも、金庫を目前にして最新の警備システムと警備員によって銀行内に閉じ込められてしまいました。
さーて、無事(?)に金庫に侵入し、そして捕まることなく脱出せねばー。という設定でしたの。

ところで少し話は逸れますが、スクラップの常設型公演のハコのネーミングがずるいですよね。アジトだとかグンカンだとかナゾビルだとかヒミツキチ。私の少年心がくすぐられてなりません。好きなんですよこういうの、ナゾビルなんてもうきゅんきゅんしちゃいますが、特に「ヒミツキチ」という言葉が。秘密基地なんて憧れの響きしかしません。そしてそれをカタカナで「ヒミツキチ」と書けてしまうそのセンス! ううう、カタカナのヒミツキチってどうしてこんなに可愛らしくなおかつ憧れを含んだ眼差しを想起させるのかしら。
ヒミツキチ。この言葉をこの書き方で目にすると、断片のような光景を連想します。熱のこもったひそひそ話、押し殺したくすくす笑い、熱に浮かされたような盛り上がり、慌しげに交わされる視線での物言わぬ会話、「しーっ」と唇に指を当てて見交わす顔に浮かんだ隠しきれないにやにや笑いと期待にきらめく眼差し、むせかえるような緑と土の匂い、夏休み。
そう。夏休み。
数年前からおそらく現在に至るまで断続的に発行されている《講談社ミステリーランド》というシリーズは小学生を対象にしたミステリーとの出会いのきっかけとなり得、なおかつシリーズをそろえるとバラエティに富んだミステリ百科事典のようにもなるもの、というコンセプトで出されたものではなかったかしら、確かこのような方向性のものだった筈と私は記憶しています。そしてその主人公たちは小学生を中心とする「子ども」たち。そして、普段はある程度自由に動ける大人たちを中心に据えて作品を描いている、見るも豪華な執筆陣が、子どもたちを主人公に据えるうえで頭を悩ませたのは、「学校や塾、家庭に縛られ制約も多い子どもがある程度自由に動ける時間」の確保であったと思います。どこかでどなたかも書いていたかと思いますが、つまり、子どもがある程度自由に自由を享受し、そして存分に動けるタイミングは、「夏休み」に尽きるのです。
夏休み。
二週間に満たないうえにクリスマス直後から年末年始まで、家族や親戚と会いクリスマスプレゼントやお年玉をねだりテレビにかじりつくので精いっぱいの冬休みや、実質半月程度なうえに学年や場合によっては学校が変わる転機の時期でなんとなくそわそわしてしまう春休みではなく。年の真ん中にぽっかり空いた、一月半の自由な、そして永劫とも思える長さのお休み。夏休みは子どもにとって、もうひとつの生活を満喫するためのかけがえのないものなのです。
もうひとつの生活とはなにか。
先生やお母さんなど、大人の目にさらされず束縛されず、自分たちだけの世界、自分たちだけのルールや規範や共通事項のなかで、既存の網目をかいくぐって生きる、自分たちだけの秘密。それがもうひとつの生活。現実に対する、子どもたちの反逆的世界。
夏休みは子どもたちの世界を確立していきます。
話が逸れすぎてしまった。

つまり私にとって「ヒミツキチ」とはそうしたものを想起させるきっかけの言葉なのです。そしてそこから期待されるのは、「既存のルール(=社会)から少し離れた、子どもの頃のような《ごっこ遊び》の世界」の存在。
もちろん、ここでいうごっこ遊びは、そして子どもにとってのごっこ遊びは単なる遊びではありません。そこには当事者にしか分からない真剣な「真実」があります。それは時に現実以上に残酷であったり。たとえば、横断歩道の白線しか踏んではいけないという遊びをやったことがある人は多いのではないでしょうか。そのときに自分のなかで設定づける、「白線は崖の上にかろうじて踏み固められた足場で、黒いアスファルトはぱっくりと口を開けた底の見えない谷だから、踏み外したら死んでしまうぞ」などというものは、数歩もしないうちに心のなかで「真実」になるのです。だからその設定を「ごっこ」した子は驚くほど真剣な表情で自らの足取りを確かめて横断歩道を渡っていく。それを描ききった作品がロアルド・ダールの「お願い」(『魔法使いになる14の方法』創元推理文庫所収)でしょう。これを読んでぞくりとしない人は、きっと、この世界を生きたことがないのです。

比喩がどこかに飛んでいくのが私の悪い癖ですね。比喩だったのか。少なくとも私はそのつもりだった。つまり、ここで言っている「真剣な《ごっこ遊び》」が、私にとってヒミツキチで(もちろんそれ以外の場でも)参加するリアル脱出ゲームというわけ、なのかもしれません。

ふう。

そしてこれだけヒミツキチの話をしていたのに、これから書くリアル脱出ゲームはヒミツキチでおこなったものではないのです。ふふふ。ヒミツキチ(リニューアル前)でも一度参加した公演があるのですがそれはまた次回。リニューアル後も行きたいぜー。
そういうわけで。
ようやく話が本線に戻ってきた。
マグノリア銀行から脱出すべく忍び込んできたのは、ポートピアホテルでしたー。どんどんぱふぱふー。
何かとホテルに出入りすることもある(それでもその界隈の方々に比べればごく少ない回数でしかありませんが)私ですが、本来の用途でホテルを利用したことはほとんどありません。私にとってホテルとはほぼ大広間のある空間で、そしてイベント会場でしかないのかも。
そして今回もまんまと用途はイベント会場です。すみませぬ。ホテルって宿泊するには高いのよ。←
そんなポートピアホテル。ここは神戸の海のそばにあるらしく、つまり市街地から距離があるため、三宮駅からシャトルバスが出ていました。
バスを待つのも長蛇の列。
しかも並んでいる方々の年齢層が、明らかに若い!笑
宿泊目的の方ではないですね、どう見ても目的は私と一緒。
臨時のシャトルバスを増発するなどホテル側も懸命に対応しつつ、シャトルバスにすし詰めにされて、一路ポートピアホテルに向かいました。

途中から、異常に指先が冷たくなりはじめました。
うーわ、私、また、知らない人としゃべらないといけないのやん……しかも、今回、6人1チームだから……うへぁ。
そう、旅先でまさかのへろっとソロ参戦な私、どう考えても周囲に知らない人しかいない状況での謎解きということを実感して突然あちこちに緊張が走ったのです。

またそれかwww

当然のことながら他はみなさま連れがいて、私のお邪魔したチームは三人組・二人組・私一人という組合せ。そしてぽつぽつと話していたら、「え!? 一人で参加……しかも東京から!?」と二段構えで驚かれました。そうか……驚くか……驚くよねw

そしてはじまる一時間。
これが。
もう。
楽しかったー!
今回は最後の謎に至る前でゴタつき、すごく残念な結果に終わったのですが、やーそれがまあ楽しいのなんのって。
初対面でさっきまではにかんでいた相手とは思えないくらい、(主に私が)盛り上がってやってしまいました。
意気投合しすぎて、脱出失敗したのにすごいイイ笑顔で集合写真撮ってしまうくらいwwwww
これはね、解いててすごい楽しかったです。
まだやられてない方はぜひやるといいよー! どっこも気を抜けないし、そしてどこ向いてもかわいい。こういうポップなの大好き。この盗賊団にはぜひ参加したいわー。そしてこの子たちのグッズあったら前のめりに欲しいわー。
それくらいにはハマったのでした。

あー、詳しく書けないのが悔しいけどwww
あのね、ちゃんと理由があります。ちゃんとストーリーです。そしてちゃんと、ちゃんと使えます。
もう、ほんと! ほんとこれは! 今思い出しても楽しかった!
記憶消してもっかい参加したいくらいです。全部知っちゃってるからなあ、もちろん自力で解いてない謎もいっぱいあるけれど、道筋知ってしまっていると参加できないのが口惜しいです。ふむふむ。

でもこれが初めてというよりは、一回なにかで慣れて、なんだ楽しいじゃんって思った……ちょうど私くらいのタイミングでチャレンジするとどハマりするきっかけになる、そんな公演ではないかなあと思いました。これが楽しいと大化けするよ、きっと。
あー! あー楽しかった!!

帰り道。シャトルバスの混雑がすさまじかったので、ポートライナーに乗ってみました。正式名称は神戸新交通ポートアイランド線。ちょっと料金はお高めですが、ちょうどゆりかもめとおなじシステム? 無人で動くモノレールで、広々とした窓から眺める景色がとてもうつくしくてほう……っと見惚れてしまいました。神戸はきゅっと詰まっていて区画ごとにどんどん表情が変わるのが、上から眺めていても本当に楽しい街だと思います。

こんな感じであっという間に、神戸での一日は過ぎ去っていったのでした。
……ネタバレ禁止公演の感想で、どうしてこんな長さになった(;^ω^)

気が向いたら続くよ!
posted by こうや at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | 謎解き/脱出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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