2009年07月24日

【c15-1】南方郵便機

0718nampo2.jpg前々から気になっているお店がありました。落ち着いた外観と素っ気ないほどシンプルな看板が印象的な喫茶店です。名前は「南方郵便機」……『星の王子さま』で有名なサン・テグジュペリのデビュー作のタイトルでもあります。
ある暑い日、思い立ってここに飛び込んでみました。扉を開けると、すぐ右手にレジといくつかの大瓶の並んだ小さなカウンター、棚があります。大瓶の中にはコーヒー豆がぎっしり。ここで先に注文してお金を払い、奥の席に向かいます。
座席は、壁に据え付けてある長いカウンター席が5席ほどと、もう片方の壁に貼りつくようにちょこんと置かれた2人掛けのテーブル席が2つ……全部で10席もないような狭さ。店自体がうなぎの寝床のような細長い造りなので、カウンターがメインとなっています。
0718nampo3.jpg自分で水を汲み、カウンター席に腰掛けてしばらく待つと、店主の方がコーヒーを運んできてくれました。そっと置かれたそのカップの愛らしさに胸がときめきます。ピンクの縁取りと、交互に描かれたつぼみと満開の薔薇がなんともいえぬ魅力を放つ、リチャードジノリのベッキオロザリーン。
写真や店頭で見ると、薔薇どうしに隙間がありすぎる気がして寂しい印象を受けましたが、こうして中身が入ると印象は一変。いかにも清楚でホッとする可愛らしさに感じます。手に取ってみると、取っ手やちょっとした装飾部分がうまく指にフィットしてうわあこれは持ちやすい!フォルムはベッキオホワイトと同じですが、この持ちやすさはさすがイタリア製ですね(?)
頬を染めたような色の縁に口をつけて、ゆっくりといただきます。
……?
なんだか、薄いぞ……?
私が頼んだのは日替わりコーヒー。具体的にどんな豆を使ったのかはわかりませんが、予想に反して浅煎りのアメリカンみたいな味わい……(あくまでもイメージです)
これは紅茶の表現としてよく使われますが、「スプーンが立つほど」濃厚なコーヒーを好む私にとっては物足りない味でした。
物足りないとはいえ、やはりブラックでは飲めないのでお砂糖を入れます。テーブルの各所に備え付けられた、少し黄ばんだ大きなカップの中に、個別包装のミルクとお砂糖が……
せっかくだからお砂糖はシュガーポットに、ミルクはクリーマーに入っていてほしいなあ。そんなわがままなことを考えながら、ゆったりと飲みます。
しかしここは恰好の喫煙所のよう。私の前にいたお客さんも後から入ってきたお客さんも、コーヒーより熱心にすぱすぱすぱすぱ煙草を吸い始めるのです。
おかげでいろんなニオイの煙にすっかり燻され、煙の残滓を身にまとわせながら出ることになりました。
0718nampo1.jpg店構え、カップセレクト、雰囲気が私好みなだけに、客層と煙草とコーヒーの味が合わなかったのは少し悲しいです。
ただ決して不味いわけではなかったので、改めて別の機会にもう一度入ってみたいと思います。
一回で「もういいや」と思うには惜しすぎるお店なんですよね。今度は濃厚なコーヒーが飲みたいなあ。
店名  :南方郵便機
所在地 :東京都新宿区西早稲田3-15-5
最寄駅 :JR山手線他
営業時間:11:00-20:00
定休日 :無休
公式HP:http://www.nanpouyuubinki.com/
参考予算:コーヒー¥270-
posted by こうや at 17:00| Comment(0) | 珈琲屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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