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2009年06月22日

夏の帽子はシャルロット

『夏期限定トロピカルパフェ事件』
著:米澤穂信
出版社:創元推理文庫
価格 :¥600-
発売日:2006/4/11
こ、れ、は……っ!
読み終わった瞬間に震えてしまいました。なんということでしょう(『劇的リフォームビフォーアフター』声で)

小鳩くんと小山内さん、高校二年生の夏。
互恵関係を結んでいる二人は、必要なときには二人でいますが、必要でないときにまで一緒にいたりはしません。
ところが。
「小山内スイーツセレクション・夏」
小山内さんの運命を左右するという謎の地図(と表)と共に、小鳩くんは甘々な夏を過ごすことになるのです。

ストーリーも秀逸です。少しずつ話が積み上がり、最後に全てが明らかになる、青春推理連作短編小説。
大きな謎も小さな謎も、それぞれがサイズに見合った魅力をもち、調和が取れている。爽やかではないけれど夏らしい一コマ。
そう、そういうところももちろん好きです。好きですが……

この本には甘い毒が満ちています。

章題にもなっており、ストーリー全体の中でも大きな意味を持っている(に違いない)ケーキ、「シャルロット」
ジェフベックの人気ケーキの一つであり、小山内さんも一度ホールで食べたことのあるほど魅力的なそのケーキは、出てきた瞬間に私の憧れとなりました。
一見そっけないほどにシンプルな外見、しかし食べていくとそのシンプルさは裏切られます。
内に情熱を秘めた爽やかなケーキ。それがシャルロット。
ああ、なんて美味しそうなんだ。ぜひ私も食べてみたい。出来うるものなら食べてみたい……っ!
「シャルロットだけはぼくのもの」
章題にも納得です。まあ理由はあるにせよ、私の印象にたいへん残ったケーキでありました。

それにしてもこれを読むと、続きが気になって仕方なくなります。小鳩くんと小山内さんはその後どうなるのか、小市民を目指す生活はどうなったのか、二人の高校生活や如何に?
波瀾万丈の夏を超え、じりじりと焦げ付きそうになっていたファンの期待も上回って、次回はいよいよ最新作のお話をいたします。
お、予告編(笑)
posted by コー at 21:00| Comment(0) | 読書:日本系 | 更新情報をチェックする
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