2015年10月19日

つじ半の絶品丼

おいしいものを食べると心も身体も満たされますね。
ごきげんよう、こうやです。

そのものずばりのタイトルと書き出しなのは、今、もうそれしか考えられないから。
そう、今回は、何かと話題のお店、つじ半さんに、初めて伺ってきましたー♪

「つじ半」さんは、つけ麺で知られる「めん徳二代目 つじ田」さんと、天丼の名店「金子半之助」さんとのコラボで作られたお店。何でも両店のご店主が幼なじみで、お祖父様のまかない丼の味を残すべくコラボしたのだとか。
そのためつじ半さんは、ラーメンでも天ぷらでもなく、なんと独特の「海鮮丼」を出すお店なのです!

八重洲北口から歩くこと5分ほど。住所が日本橋なので混乱しますが、東京駅と日本橋ってとても近いんですよね。お店の前からもすぐ中央通りを行き交う車の群れが見えました。日本橋駅からだと3分くらいなのだそうです。
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シンプルな佇まいのこのお店、外堀通りと中央通りをつなぐ、両側に歩道のある一車線道路に面しているのですが、歩道側ではなく、細い路地側に入口があります。
なぜかって?
……たぶん、並ぶからですね。
何せ話題のお店なので、いつだって行列ができているよう。細い路地を塞がんばかりに蛇腹折りに人が並ぶため、歩道側に入口があってはとても大変なのかもしれません。
周辺のビジネス街が静まり返った休日の夜の始め頃も、このお店の前だけ蛇のように人がたむろしていました。でも整然と並んでいるのはさすが。
並んでしばらくすると、お店の方が人数確認と注文を取りに現れます。前にはまだ30人近く並んでるのに!注文早くないですか!?
早くないのです。
なんとこのお店、強気なことにメニューがほぼ1種類しかありません。事前に注文を取ることで、その具材の残量と客数を調整しているのだろうと思われます。
そのメニューが、「ぜいたく丼」と呼ばれる海鮮丼。
わたしが伺ったときには、3種類のぜいたく丼がありました。

梅:990円
竹:1,480円
松:1,980円
品切れなのか隠されていたのが、特上:2,980円

それぞれ、基本は同じですが少しずつ量や具材の種類が増えていくようで、それを記すと以下のようになります。

梅:基本の9種(まぐろ、いか、いくら、かずのこ、ねぎ、きゅうり、その他貝類や白身のお魚など)
竹:梅+かに、いくら増量
松:梅+かに、うに

……ずるいわ。こんなの食べたくなるに決まっているわ。ずるいわずるいわ。
けっこうな行列ができる割に、梅は千円札でおつりがくるというのもにくいですよね。
しかしわたしはなにぶん、かにといくらに目がないもので、ぜいたくに竹を選んでみました。ぜいたく丼でぜいたく。えへへ。
そしてそこからぽけーっと並ぶことおよそ70分!
向かい側のHUBがまったり営業していたり、その隣の居酒屋さんのハッピーアワーが終わって店員さんが立て看板を替えたりしているのをぼんやり眺めていると、ついに店内に呼ばれました。
中に入るとすぐ右手がレジ、どうもその奥はお手洗いのよう。そして左手から奥へ向けてカウンターが伸びています。途中で奥へと折れ曲がり、ちょうど板場を囲んでL字型になっています。カウンター席だけ、全部で12席の小さな佇まいです。
空いているお席に座り、カウンター下の棚に荷物を入れます。既にカウンター上にはお刺身とお醤油がセットされていて、それを手元に。
しかし勝手が分からないので、「おいしい食べ方」と書かれた机上の読み物(普通はここにお品書きありそうだよね、な、場所)を手に取ります。
それによると、丼の待ち時間にお刺身を食べて良いそうですが、ふた切れは後のために取っておいてくださいとのこと。
丼が来たら、わさびを溶いて黄味醤油を余さずかけて召し上がれ。
食べ終わったら、お出汁を入れてくれるのでそこに残しておいたお刺身を入れて鯛茶漬けとしていただけるとのこと。
あくまでおすすめの食べ方なので、基本はお好きにどうぞと書いてはありましたが。
なるほどなるほど。ではその通りに。

お刺身はゴマだれが絡めてあって、とても香っておいしいです。白身はたい、赤身はぶり、だと、思う(自信ない)
いわゆるお通しといいますか、そんなポジションなのかしら。外でお腹空くまでひたすら待ってたのでこのひと切れがおいしいいい(*´ω`*)
えへえへしてたら、もう、来ました。おどんぶり。
注文も先に済ませているからとにかく提供が早いのです。

じゃーん、これが、ぜいたく丼だーっ!
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早く食べたいあまりに写真が適当ですみません。。
右奥に見えているのがゴマだれ和えのお刺身、その前の片口に入っているのが黄味醤油。
そして右側に鎮座ましましていらっしゃるのが、誰あろう、ぜいたく丼〜竹〜です(´艸`*)
海鮮丼と聞いて最初に思い浮かぶのがいわゆるばらちらしであったり、ネタをそれぞれ並べたものだと思いますが、つじ半さんは違います。
9種のネタを一口大にして、よーく練って山のように盛りつけるのです!
見た目からまず奇抜でたまりませんね(*´ω`*)
薬味として一口大の大葉と海苔、そしてわさびがこんもり。このわさびを黄味醤油に溶かすのがおすすめの食べ方だそう。わたしは半量だけ溶いてみました。
そびえ立つネタの山を均して、余すことなく黄味醤油をかけ、ぱくりと。いただきまーす。

*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

そこは、楽園でした。
なんというか、楽園でした。
どう言い表せばいいのでしょう。
ネタとごはんを一緒に口に入れて歯を立てると、ふるふるしたいくらがぷちっと磯の香りを口内に広げます。次いで粘り気のあるまぐろの甘みが感じられ、いかや貝のコリコリとした食感が甘いハーモニーを奏でます。鼻に抜けるかに特有の海の甘さもそのハーモニーを強固にし、そこでかりりとしたきゅうりの青さやこりこりとしたかずのこの食感がアクセントになります。
それらすべてを調和させるのはごまの香ばしさ、ごはんにたっぷりとかけられたごまによってネタの甘さとごはんの甘さが重層的に口内でとろけあっていきます。
そしてすべてが喉の奥に消え、残る余韻はさっぱりとした甘い記憶。
なにこれおいしすぎる。
全体的にとにかく甘みを感じたのですが、砂糖の甘みというよりは、トロの脂の甘みであったり貝の甘みであったり、いわゆる和食の旨味を構成する甘み。ありとあらゆる食材からその甘みが引き出され、そして調和していくのです。
また、いくらときゅうりとかずのこが本当に良い仕事してますよ。たまりませんよ。おいしーい。
今はこれだけ言葉を重ねてみてたりしますが、実際食べている間はひたすら頭の中を「なにこれおいしい」という言葉だけが回っていました。
飲み込むのがもったいなくて、噛みしめているとどんどん甘くなっていってね。本当にしあわせでした。

あっという間に食べ終わり、と、言いたいところですが、残念ながらこうやさんはお腹に限界があるため、ネタを大事に食べきり、ごはんは残します。
鯛茶漬け用のごはんは追加でお願いすることもできるようなのですが、たぶんごはんのお代わりはお腹に入らないもの。
そんなわけでごはんは追加せず、お出汁をお願いしたところ。
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もう、香りが、わたしを魅惑しにかかってる(´艸`*)
鼻を近づけずとも分かるほどに香る、たいの甘み。そしてごまの香ばしさ。さらさらと口に運ぶと優しいあたたかさとお出汁の溶けきった絶妙なお汁が喉をくすぐります。
銀のさじを持った手が止まりません。やわらかくなったごはんも〆にふさわしく、あはぁこれは至福(*´д`*)アハァ
残しておいたお刺身をお茶漬けに入れると、うっすらと熱で色が変わりますが、決して生臭くなりません。
むしろこのごまだれに絡んだお魚によってお茶漬けの味が完成されたかのような……いやぁどこまでおいしいの……

この丼は、今までわたしが食べたなかで一番、おいしくて、大好きです。

お店は静まり返っていて、話す人もひそひそと隣と顔を寄せ合ってごく小さな声で言葉を交わす程度。
板場では険しい顔をした板前さんが、次々とごはんをよそい、手早くごまを振っては銀色のボウルで具を練りあげ、手際よく山を築いていきます。
ひとつのボウルで4人分作れるらしく、その手際の良さは思わず見惚れるほど。
お店の終わり間際だったせいかかなりぴりぴりしているようでしたが、静謐な空間での絶品丼はたいそう癖になりました。
そうそう、カウンターに置いてあったガリも、めっちゃおいしかったのですー!
刻み昆布が一緒になっていて、旨味と生姜のさっぱりした甘酸っぱさが調和していました。おいしかった。最後にがりがりいただいてたら口のなかが辛くなってしまいましたがw

あまりにもおいしかったので、その後しばらくはぜいたく丼のことしか思えず、そしてにまにましすぎて15,000歩以上も歩いてしまったりもしましたが。
ここは、本当に、並んでよかった。
そしてまた、並んででも、食べたい。
とってもおいしいお店です。

あ、でも、お腹空いてここに行くと、並んでいる最中にお腹空きすぎて嫌になってしまいそうやので、お腹空く45分前くらいに向かうのが一番良いかもしれません。当日の並び時間にもよるかもしれませんが。
なんだかいまいち書ききれた気がしませんが、これもリハビリリハビリ。
おいしかったことが伝われば良いなと思いつつ、このあたりで筆をおきます。
あ、でも、このお店のおいしさを知る人が増えてしまって、今以上並ぶようになっても嫌だなぁ……(;´∀`)
posted by こうや at 22:50| 東京 ☀| Comment(0) | ごはん/甘味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする