2015年10月02日

魔王城からの脱出【失敗という楽しさ】

昨夜からの爆弾低気圧、みなさんは大丈夫でしたか?
わたしは昨夜以来、低気圧由来なのか風邪気味なのか飲みすぎたのか分からない頭の鈍痛に呻いています。
ごきげんよう、こうやです。心当たりが多すぎるのも考えものですね。

今回は諦めず、ゆるりゆらりと旅行記を書いてみせますよ!
京都旅行の目的のひとつ、それは、リアル脱出ゲームでした。

インターネットゲームを含むテレビゲームの特徴は、「いつでもどこでも」楽しめるということ。
そんなゲームのひとつであった脱出ゲーム、それを敢えてリアルの世界に汲み出したリアル脱出ゲームが、地理的制限を伴う「そこでしか味わえない楽しさ」を提供し始めたのは、発生の母体からの独立を表しているようで興味深いですが。
そのなかでも特にその地理的制限を強く受けている公演、それがいわゆる「アジト型」だと思っています。
現在、リアル脱出ゲームを商業的成功に導いた、生みの親であり立役者であるscrap。
その公演には、大きく4つの形式があります。
室内に実際に閉じ込められ、探索を主とする脱出ゲームの基本に立ち返った「アジト型」、謎解き要素に主眼を置いた「ヒミツキチ型」、人数の制限なく大々的にヒミツキチ型公演を行う「大規模型」、そして時間制限なく自分のペースで楽しめる「周遊型」です。持ち帰り謎や謎解き本もありますが、そこはいったん脇に置いて。
ヒミツキチ型や大規模型はいわゆる全国ツアーやあちこちの会場で開催することが可能です。
その一方で、アジト型は会場設営に大きな制限がかかることもあり、基本的にツアーや多会場開催が難しい公演。
もちろん、新アジトの最初の公演として決定付けられている「ある部屋からの脱出」(最もパソコンの脱出ゲームに近い公演)や、「時空研究所からの脱出」、「ある牢獄からの脱出」など、複数会場での開催が可能なものも増えてきてはいるので、今後はこうした言説が的はずれになってくるでしょうが、基本的にはアジト型公演は「そのアジトでしか楽しめない公演」。
つまりどうなるか。
遠方の会場に興味ある公演があった場合、遠征するしか、ないのです。

開始直後より、大変大変好評を博していたのは知っていました。
ストーリーも設定も、大変わたし好みでありました。
でも、遠方という理由だけでなく、わたしが足を向けにくかった理由。
それは、「他者の好評がわたしの好評と一致するとは限らない」苦い経験によるものでした。
割とどんな物語でも、ストーリー構成にどんな大穴が開いていても、生理的嫌悪感を催す描写でなければ比較的好意的に受け止めるのがこうやさんですが。
これまでに、どうしても納得いかず、結果的にかなりの低評価となってしまっている公演があります。それもネットで見ると他の人からは高評価なの。それを立て続けに経験してしまったので、かなり尻込みしているところがありました。
巨大神殿はまあ初日の初回だしお口がスケートしやすい社長の司会やら何やらもかなりの要因だったのでまあいいや。でもドラキュラは正直期待外れというかブレストやりきれなかったのかしらみたいななぜかわたしが悔しくすらなる公演で。せっかく好みのストーリーなのに生かしきれてないのってもったいないよね。
なんだか長くなってきて何の話をしているのやら分からなくなってきましたが、ていうか他を貶めて対象を褒めたい訳ではなくてただ頭をよぎるとその公演の良さをもっと味わいたかったのにそれが叶わず今後も叶わない悔しさが募るからどうしても熱が入ってしまう訳で!複数回できない理由は重々承知の上で!リターンマッチさせてよ!ぐぬぬう!
ともかく、そんな訳でずるずると行きそびれ。
でもそろそろ行っておかないと逃してしまいそうだなと思い、チケットをぽちったのが。

「魔王城からの脱出」でした。

アジト型ではじめて脱出した「パズルルームからの脱出」(あのときご一緒した埼玉から遠征してきた女性二人組の華麗なる活躍ぶりは思い出すだに目が眩みます)と同じ、京都アジトでの公演。
これは幸先が良いではないの!
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なるほど、魔王を倒した勇者たちになりきるという設定も大変楽しいです。初対面なのに最高のチームメイト!そこまで気持ちを持ってかないと!
ご一緒した9名のうち半数がリアル脱出ゲームは初めてという初心者チームでしたが、ペアまたはソロの初対面でも遠慮会釈なくわいわいやりあえて、そして何より、その日のスタッフさんがとってもすてき!
題名にあるとおり、まんまと脱出には失敗したのですが、惜しくもといったところでしたし、ていうかもうこれ脱出成功とか失敗とか関係なくない?みたいな面白さでした。
作り込みに愛を感じる作品は大好きです。
ネタバレできないから具体的にどこっていえないのが本当に歯がゆいですが、やった方なら分かるはず!あれとか、あれとか、そのものなりきったよね!夢中になりますよね!!
個人的には、◯◯◯と◯◯◯が◯◯◯たときに全員思わず◯◯◯たのが最高に楽しかったです。あそこでノレるみんなが良かった。
この公演は、これまでわたしが体験したアジト型公演のなかで断トツの作品になりました。
設定良し、ストーリー良し、謎やギミック良し、後味良し、と何拍子もそろった作品です。
これが苦手と思う方がいるだろうことも容易に想像できますが、このわたしは、こうやさんは、大好きなんだ!!(伝われこの思い)
そしてそれは、この日ご一緒できたチームメイトと、ご一緒できたスタッフさんのおかげによるところも、大いにあるのでした。

scrapさんの公演は現状「劇団四季方式」です。
劇団四季はロングラン公演の「作品を愛してほしい」ことから、当日、劇場に足を踏み入れるまで、その日のキャストを明かさないと聞きました。
役者ではなく、作品を、劇団四季を愛してほしいという思いによるものなのだそうです。
ディズニーランドなどのダンサーさんもそうですよね。
でもその一方で、それを可能にするためには、厳然たるある一定の基準を、その公演に関わるすべての人が超えていることが条件になります。
その一方で、わたしに馴染み深いのは「宝塚方式」。
宝塚も推奨している訳ではないでしょうが、役者や演出家など、特定個人のファンとなり、「その人を見に行く」のがそれにあたります。ジャニーズだとかもそうでしょうし、日本のテレビドラマもほとんどこれだと、わたしは思っています。
scrapさんの公式アイドル?だったパズルガールズさんの公演「カジノロワイヤルからの脱出」は、出勤アイドルを先に発表し、ファンが推しメンの担当日に参加することができるようにしていたように思います。でもその公演くらいしかやってなかったかなぁ。あとは全国ツアーのときに、スタッフさんが個別に「明日スタッフしますよ!」などと言っているくらいかな?
つまり何が言いたいかというと、現在のようにリアル脱出ゲームが司会とスタッフの力によって公演として成り立っている以上、そして複数参加を認めていない以上、公演の満足感を高いものにするために劇団四季方式であるならばスタッフが一定の水準を満たし続けることを、宝塚方式に移行するならば魅力ある人を育て広めていく必要があるのだと思うのです。

あれ、わたし何言いたいんだろう?

そだそだ。
魔王城からの脱出は、スタッフさんにも恵まれて良い思い出になりましたが、その逆の場合も出てきたときに、それを払拭することが「別公演に参加してもらう」しかないというハンデをどうすれば解消できるのかな?ということを思ったのだ。
ちなみに、リアル脱出ゲームの悔しさはリアル脱出ゲームでしか晴らせませんというのは、リアル脱出ゲームでの失敗を「楽しかったけれど脱出に失敗したのは悔しい」場合にしか適用できないと思ってます。
つまり、そもそも楽しい体験になっていなければ、まあ楽しめるかどうかは参加者の側の問題にもなるでしょうが、そこでリベンジのチャンスは途絶えてしまう。
ふむ、どうすればいいのかしら。
ただ、最近はボランティアスタッフからアルバイトへと移行しているようなので、その結果はともかく、何かしら変わってくるのかもしれませんね。

なんだか自分でもよく分からなくなってきたので止めます。
魔王城からの脱出、本当に楽しかったです。まだやってない方はとりあえずやってみることをオススメします。
そしてこの公演を作ってくださり、この日まで続けてくださり、ありがとうございました。
scrapさんの新境地のきっかけ、複数回参加を是とした「魔王城からの脱出〜強くてニューゲーム〜」めっちゃやりたいーーー!です。

posted by こうや at 19:55| 東京 ☁| Comment(0) | 謎解き/脱出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする