2015年09月25日

あのムジカから、2年

堂島ムジカが閉店してから、今日でちょうど2年なのだそうです。
そんなことを聞いたら、書かずにはいられませんよね。
珍しく1日に2回更新。ごきげんよう、こうやです。

京阪に旅をするということは、わたしにとってはムジカにお邪魔するということと同義。
元々、梅田=ムジカでお茶をする、が方程式として成り立っていたわたしにとって、堂島が芦屋になろうとも、その流れは崩したくありません。
たとえそれによって、全体の行程が意味不明なものになろうとも。

そんなわけで、京都から阪急電鉄と阪神を乗り継いで伺った芦屋ムジカ。
連休なのでお休みの可能性に震えておりましたが、無事に開店してました♪
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びっくりするほど変わらない佇まいに、時の流れを忘れます。
だってここ、ムジカだもの。
どこにあったって驚くほど、ムジカなんだもの。
でも、ここに喫茶はありません。

ただでさえ積み茶の消費が滞りがちな最近なので、新しい紅茶を買うのはよそうと心に決めていました。
特にサバラガムワ。この間、青山でしこたまルフナを仕入れたばかりなんです。積み茶をあさったらルフナとサバラガムワしか見当たらないなんて事態をなんとかしたい。
だから今回、わたしは、堀江さんの新刊だけ買うつもりでいました。

ああ、でも。
ムジカが芦屋に移ってくれて本当に良かったと言いたくなるほど大好きな、芦屋プラウドがある。
ブレンドというものを心からありがたく思える、大好きな大好きなブレンド。
それに、ああ!感動的においしい、ピークヌワラがあるじゃない!ひと口飲んで震えた、ピーククオリティのヌワラエリヤ!
そして、新茶のアッサム。2種類入荷したとのことでしたが、ドゥームニも気にはなりますがなんといってもダフラティン!甘くておいしい、時にお芋っぽい愛らしいお茶!
そして、全てを丸ごと詰め込める、A4サイズがぴったりなトートバッグ。

……ええ、ちょっとくらい誤差です誤差。
自分に言い訳しつつ、お会計。

お会計が済むと、中二階を勧められます。
そこで紅茶をいただけるとのことで、せっかくなので、アッサム・ダフラティンをお願いすることに。
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ここに座ると、ムジカに帰ってきたという気持ちになりますね。
でも、前より棚が整理されてます!茶箱が形ごとにきちんと並べて積んである!
ちょっとおすましなムジカみたい。

そんなことをぼんやりかんがえていると、お茶が運ばれてきました。
喫茶時代と同じカップとミルクピッチャー。あの頃とは違う、小さなポットになみなみと紅茶が注がれています。
金の輪が縁に踊る明るい液色。
鼻をくすぐる甘い香り。
お芋というよりも蜜のような、でも花のように華やかというよりは……そう、なんとなく安納芋を髣髴とさせる、香りです。
でも味わいは甘くないよ!軽やかな飲み口ながらボディはしっかりとしていて、茶葉の味ががつんとついてきます。
2杯目からはミルクを入れると、濃厚なコクが出て無限に飲み続けられそう。
たとえようもなくおいしくて、しあわせな気持ちになる紅茶です。
これはおいしい、これはおいしいよお……!
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またそこにね、お茶請けでついてくる鈴カステラがめっちゃ合うのです。この素朴な甘みが、ミルクティーのコクとマッチして、ああもう、こんなお茶を自分で淹れられたらお家から出ないでひたすら飲んでるだけでしあわせだわあ……(*´∀`*)

そんなわけでこくこく飲んでいたら、ドアベルの音とともに、馴染み深い声が聞こえました。
「あ、堀江さんだ……!」
心ときめき、ミーハーなこうやさんは、買ったばかりの新刊を恐る恐る取り出して帰り際に突撃。
新刊には既にサインが入っていましたが(確認ミス!)、快く応じていただき、わたしの宛名と日付、そしてひと言を添えてくださいました……

はぁん、しあわせ'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

会えるかどうかは運次第と覚悟していたので、うれしさ倍増です。
堀江さんにも勇真さんにもご挨拶できて、うきうきお店を後にしたのでした。

その後、お昼を食べに行こうと、お店で伺ったおすすめランチに行ってみたら、3軒ともちょうどお休みで連休の威力を痛感し危うくご飯難民になりかけたのはまた別の話。
あのごはんどころ、どこもめっちゃおいしそうだったので、次回またリベンジしたいものです!

芦屋良いとこ素敵なところ。
「芦屋に行ったのに、谷崎潤一郎記念館に寄らなくていいの?」
鋭い指摘は聞こえぬフリで、ゆったりとした旅程とは無縁のこうやさんは、次なる予定に突き進むのでした。

時系列めちゃくちゃだけど、続く!笑
posted by こうや at 21:55| 東京 ☁| Comment(0) | 紅茶屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夕暮れの京都と自家焙煎王田珈琲

本格的に、雨ですね……
昨年の今頃、どんな格好をしていたかまるで思い出せなくて、毎朝途方に暮れてます。
ごきげんよう、こうやです。
うっすらとした記憶によれば、昨年の今頃もやっぱり途方に暮れていたような。
つまり、わたしは遊んでいる場合ではなく、この時期に悩まなくても良いお洋服を買わないといけないのかもしれません。

そんなの知らない!

思えばこの旅行中、雨の心配をかけらもしなくて済んだのは運が良かったのかもしれません。
雨が降ったらしんどい旅程立ててましたからねえ。代わりに暑かったですが、お外を歩けないほどではありませんでしたし。

京都の夕暮れは、美しい。
それは間違いのないことだと思います。
黄色から橙、赤に変わっていく陽の光が、街を飲み込み、同じ色のシルエットに染め上げていく。
そのシルエットすら美しい、街並みは、貴重です。
そんな橙色の道を歩いていて、ふと見つけたのが、このお店でした。
「自家焙煎王田珈琲」。
京都はコーヒー大国で、あちこちに珈琲屋さんがあり、こだわりのお店も少なくありません。
ふらふらと散歩している最中にもいくつもそんな素敵な珈琲屋さんを見つけ、何軒めかでついうっかり足を踏み入れたのでした。
一保堂茶舗さんが行列だったというのが、一番大きな理由ではありますが。

店内は薄暗く、奥に向けて細長く伸びています。
右手に4人掛けのテーブルがひとつ、左手には手前から奥まで延びる7人掛けの長いバーカウンター。カウンターの手前にはレコード盤やCDが積まれ、マスターが気分によってレコードやCDをかけているよう。お邪魔している間にも、一度レコードがかかりました。レコードはノイズがやわらかくて、なんとも落ち着いた気分になります。BGMはスタンダードなジャズなどのナンバーが中心なのかな。もう少しマスターの好みが反映されている気もしました。
バーカウンターの奥にはバックバーがあり、さまざまなボトルがずらり。
コーヒー豆を入れる麻袋のようなざらざらとした手触りのメニューには、シンプルに名前と値段が書いてあるのみ。ウィスキーを使ったコーヒーカクテルもあるようで、お酒の品揃えに余計興味が湧きます。

とりあえずは、素直にブレンドを注文。
ブレンドを注文すると、豆を慎重に計り、その場で挽いていきます。ネルドリップでゆっくりと抽出。
そして出てきたコーヒーは、媚薬のように芳醇な香りを漂わせていました。
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取っ手のない小振りのカップは、ざらりとした陶器の質感といい手になじむ大きさ。
そしてその中のとろりとした黒い液体の、香ること香ること!
ひと口含むと、ネルドリップで抽出したとは思えない、濃厚な……カカオのような強い味わい。
チョコレートではないの、甘みをつけていないカカオなの。
びっくりするほど強くて、ちびりちびりと味わうのが正しそうな、これは、おいしい。

とはいえ好きなものと大丈夫なものとが違うことに定評のあるこうやさん、このコーヒーをそのまま飲んでいたら倒れてしまいます。
お茶請けとして頼んだのはこちら。
自家製濃厚チーズケーキです。
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出てきたのは細いカットでしたが、食べて納得。これだけ濃厚だと、到底ぱくぱくとはいきません。むしろ、パルミジャーノ・レッジャーノをこそげるように、ゆっくりと味わうべし。
わたし自身は人見知りコミュ障ぶりを遺憾なく発揮してマスターとはまったく話をできませんでしたが、常連さんとの会話を聞くとはなしに聞いてみると、4種類ほどのチーズを組み合わせて作っているのだとか。
仕込みが大変なんですよ〜なんておっしゃっていましたが、それだけの価値はあるケーキです!

どうしても気になったので、水出し珈琲も頼んでみました。12時間抽出とのこと。
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すっきりした飲み口が、ブレンドとは全く違う切り口で「え、これ本当にコーヒー?」と驚いてしまいます。まるでお酒のように、角氷を削ってロックでいただけるのもカッコいい。
しかも、注ぎきれなかったコーヒーはピッチャーに入れてくれて、お代わりも楽しめるの!
これをしあわせと呼ばずしてなんと言いましょうか……

すっかりしあわせに浸って外に出ると、街がすっかり夕闇に沈んでいました。
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燃えるような空の色は、名残を惜しみながら群青色に支配権を譲っていきます。

京都の夜が、始まります。
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なんでか分かりませんがなかなか進まないねえ。
まだ初日も終わっていないので、先が思いやられますが、続きはまた後で。

posted by こうや at 21:53| 東京 ☁| Comment(0) | 旅行/遊興 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする