2015年07月08日

天の川の流れにゆられて

たなばたさまですね。
年に一度の邂逅の日、抑えきれぬ涙がぽたりぽたりと滴るようなお天気に、ふたりの幸せを想うこうやです。ごきげんよう。

たなばたさまといえば、働き者の織姫と牽牛がいちゃらぶしすぎて引き裂かれ、お仕事がんばって年に一度だけ会うことを許されたという伝説、の、会える日の筈。それがあっちゃこっちゃに派生してくっついて離れてさまざまなストーリーを生み出しており、もはやなにが元なのか分からないほど。
クリスマスやハロウィンなどと比べると少し落ち着いてはおりますが、むしろ伝統的なお祭りは多数あり、イベント大好きな日本人にとって欠かせない日になっています。
そもそも、上巳の節句、端午の節句に続く大切なお節句の日ですし、ね。でもその割に、節句らしい決まりごとはそんなに周知されていないようにも思います。
だいたい、元々旧暦のものを無理やり新暦に持ってきたせいで、梅雨ど真ん中の邂逅となってしまっているためたいてい雨ですが、天の川の増水にも負けないかささぎの助力でふたりは会えているのだと思うのも一興。素直に旧暦の七夕をお祝いするのもまた一興。その場合はひと月早かったですねえ。

七夕といえば、小倉百人一首の一句があまりにも有名です。
かささぎのわたせるはしにおくしもの
しろきをみればよぞふけにける
天の川にかささぎがかけた橋をわたってふたりは会っています。
帰り道のために待ち続けるかささぎに霜が降りてしまうほど、夜更けまで離れがたいふたりのことを詠んだうた。
なんというか……ここまで、千年経っても読み継がれるいちゃらぶっぷりに、バレンタインよりクリスマスよりなにより、世の中のカップルはこの日をめでる必要があるのではないでしょうか。
その代わり、他の日には会わず仕事に精を出せよ、と、釘も刺されそうですが。その障害があるからあまりそういう方向には盛り上がらないのかしら。

ふたりの間を引き裂く天の川は、英語ではミルキーウェイというそうです。
何年か前、商店街の企画の一環としてこく〜んさんで七夕限定のワッフルが出たことがありました。
織姫と彦星を赤と青の寒天で見立て、ふたりの間にミルクプリンの川を流したワッフルは、涼やかでかわいらしいものでした。おいしかったなぁ、あれ。あんな川なら引き裂かれたい。
天の川、最近しっかりと見た記憶がありませんが、銀河の断面だという話を聞きました。宇宙の、星の、お話は、聞いているだけで楽しくて、その後見るのも楽しくて。最近はプラネタリウムもきちんと楽しめていないし、まして満天の星空なんて目にできすらしないので、せめて天の川を見に夜空のきれいなどこかへ行きたくなりますね。

ミルキーウェイといえば、池袋のサンシャイン通り?の付け根にそんな名前の喫茶店があります。
今でもやっているかはわかりませんが、そこで12か13の星座パフェというものを出していました。
幼い頃のわたしはそのパフェに憧れていて、いつか頼んでみたいと夢想していたものです。
いつだったか、高校生くらいのときに一度だけ入って、パフェを頼むことができました。
ところが、わくわくして待っていたものの、持ってこられたパフェの大きさ、迫力に仰け反った覚えがあります。
味はさっぱり覚えていませんが、パフェへの憧れ、注文してからのわくわくともうすぐかなというそわそわ、そして大きさへの衝撃は、今も心に残っています。
完璧な食べ物は完璧すぎて、人の胃袋を超越するものなのですね。

食べ物といえば、七夕にはなにを食べるものなのでしょう。
桜餅?柏餅?この流れだとなにかお餅系かしら。笹団子かな?
菖蒲湯に浸かるだとかお人形を飾るといったものもあまりないため、短冊に願い事を書いて笹につけたら満足な、気分になってしまいます。
でも、そんなことを言われても笹も困ってしまうでしょうし、織姫と牽牛はお互いのことで手一杯で他人のお願いを聞いている場合でもない気がしますし、あのお願いはどこへ行くのかも気になります。
また、七夕のなにがきっかけでそんな習慣ができたのかしら。あれはむしろ、一年の決意表明を書いて、今年の別れ際に恋人に「この一年はこれをがんばるから、その成果を来年見届けてね」と伝えるためのものなのではないかとも思います。短冊って、うたをよむときのあれ、でもあるわけで。それは相手に向けたものとも考えられるわけで。
そうすると笹はなにかしら。笹で最初に思い出すのは、流れに乗せて見守る笹舟。互いの誓いを乗せて天の川に流すの?それはどんどん川を下って、どこへ行くのでしょう。

夏越の祓えで清めた身体に、新たな願いを貼り付けて、この一年を乗りきっていく。
あっちもこっちも取り入れすぎてぐちゃぐちゃですが、それも日本人ということなのでしょうか。

なんだか思いつきでてろてろ書いたので着地点もなにもないへろへろですが、七夕について知っていることが少ないなぁと改めて感じたり。
自分の誕生日に一番近い伝統的なお祭りなので、もう少し知れたらいいな。調べてみようと思います。

たなばたさまは、星祭り。
星祭りは、ケンタウロスのお祭り。

天の川を横目に、夜の空を走る列車に乗った少年の物語も、時期は違うようでいて、ふと連想するものです。

カムパネルラ!

夜の闇に落ちる雫は、少年の服から垂れたものか、それともそれを見るもうひとりの少年の、頬を伝ったものなのか。

まとまらない思考はいつも通りで、このまま目を閉じて夢の世界へ。
今夜は星空の夢を見られるといいな。
おやすみなさい。
posted by こうや at 00:10| 東京 ☁| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする