2015年07月29日

新たな世界のものがたり

昨日手に取ったばかりの本に夢中になるあまり、通勤鞄がヘビーモード。
ごきげんよう、こうやです。

何の本かって、それはもう、今さらながらではありますが『アルスラーン戦記』でございます。今日は7冊入れてました重たいね。

こうやさんはけっこうわがままなのですが、そのわがままに一番翻弄されているのは実はこうや自身。
本屋さんに行って、いつもの続刊、作家さんの新刊類をチェックした後に、おもむろに下る指令があるのです。

「とにかくおもしろくて夢中になれるけど仕事が手につかないほどにはならず、でもページを開いた瞬間にその世界にのめりこめる力があり、先が読めなくてわくわくするけれども心が重くならず読後感がさっぱりして希望の光が灯るような作品を読みたい。」

どれだい?

もっとひどいときはこんなの。
「ふぁっとしてすかっとするけど善悪二元論でも勧善懲悪でもない、それでも明るいもの」

どうやらこうやさんはアウトプットが感情的なのですが、インプットは理性的な条件でありたいため、こんな条件をアウトプットした瞬間にインプットが混乱して途方に暮れてしまうのです。
どんなの、だい?
そのうえタチの悪いことに、わたしが愛する作家陣はどうも読後感が明るいとはいえず、なんなら明るく終わることもできず、心に深い爪痕を残すもののことのほうが多かったり。
我ながら難儀なことですが、つまり既存の好きな作家陣では願いが叶わないわけです。
まいったねぇ。

そんな折、ついに食指の伸びたのが、アルスラーン戦記でした。
作者は銀英伝で知られた田中芳樹さんですが、わたしにとってはなんといっても創竜伝のイメージが強い。CLAMPさんの美麗な表紙にうっとりしつつ、4兄弟の物語をむさぼるように読んだものです。
そして現在本屋さんで平積みにされている表紙は、十二国記でおなじみの山田章博さん。こちらもまたなんともいえずうつくしい……
しかしまあ、最初は様子見のつもりで買いまして。
読みまして。
翌日、大人買い♪
心の神棚に十二国記と守り人シリーズ、獣の奏者を陳列しているわたしにとって、この物語を、厭ういわれはありませんでした。

強国パルスに、隣国ルシタニアが攻め込みます。勇猛な王のもと、パルスはあっさりとルシタニアを追い散らす筈でしたが、立ち込める霧の向こうに裏切りの影が……

美しく富んだ国、パルスの強奪に始まったこの物語は、勇敢な騎士たち、そしてうら若い王子の冒険を中心に進んでいきます。
はい好き。もう好き。
中東をモデルとした異世界に、ファンタジーを成り立たせる重厚な歴史背景と人びとを設置し、その地理歴史や社会情勢が絡み合う、この、この、この!
まさに英雄譚、まさにサーガ。
ファンタジーとはかくあるべき、成長物語とはこうあるべきという、お手本のごとき作品で。
手も無く陥ちました。好きです。間違いない。
ましてや、無敵に見える騎士や智謀に長けた世捨て人、うつくしく強い女神官(しかしいずれも型通りとはいかず個性的かつ魅力的人物)に囲まれるひな鳥のような幼い王子の、まだ可能性の塊のような頼りなさ。
彼がいかに学び、成長していくかが楽しみになってしまいます。
しかもその出生やなにやに見え隠れする謎もあり、あああ早く明かしてと身悶えしたくなるものの、一時置いておかざるを得ない事態が目白押しで、また敵役も憎んでばかりもいられない方々ですし、それぞれの正義が異なるとここまでなるのかと思うような。まだ4巻までしか進んではいませんが、もう本当に、それどころじゃない!ぜ!な感じ。
一介の社会人として時間時間で労働をしているわたしにとって、まさに上記の条件を満たすすばらしい友として、今、アルスラーン戦記があるのです。

思えば学生時代は自由でした。
読みたい本があったなら、授業中でも読める。
高校あたりからはサボってでも読む。
なんなら徹夜してでも読む。
カラマーゾフの兄弟で頭がいっぱいになっていたとしても、試験がない限り影響はありません。
いくら本の世界に心を飛ばしていても、それはいわば自己責任。
いくらでも、いくらでも、それこそむさぼるように読んだって、湯水のように時間は湧いてきたのです。
それが徹底的に損なわれたことを知ったのは社会人になってから。
わたしが不器用なだけなのでしょうが、心を本の中に置いたまま働けず、したがって読む本を選び制限しなければいけないようになり。
本を買えるようになったら、読むチャンスが減ってしまったというこのジレンマに、未だに悩んでもいます。
もう少し心が強くなれたら読もう。
そう思って積んだままになっている本がどれくらいある?
疲れ切った今は読めないな、と思ってしまう本が、どれほどある?
文字を読まずにはいられないわたしが、物語を読むのを諦めるなんて。
こんなつらいこと。
でも。
今、アルスラーン戦記を読むことができて、とてもしあわせに思います。
読書の楽しみを、改めて得られているから。

アルスラーン戦記でなにかを思い出すと思っていたのですが、たぶん、グイン・サーガとNARUTOです。英雄譚の歴史物語。
特にグイン・サーガとは、主人公たちの置かれた立場も似通っていることもあり、重なる部分も多いのでしょう。

さてこの先この物語がどう動いていくのか、楽しみに読書に戻りたいと思います。

勢いよく書いてしまって読み返す気になりませんが、本当は別の本題があってその前置きのつもりでしかなかったのに、好きなものへの愛に我を忘れてしまったこうやさんでした。
今日の本題の予定だったものは、またそのうち書きましょう。

でゅわっ!
posted by こうや at 22:13| 東京 ☀| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月08日

天の川の流れにゆられて

たなばたさまですね。
年に一度の邂逅の日、抑えきれぬ涙がぽたりぽたりと滴るようなお天気に、ふたりの幸せを想うこうやです。ごきげんよう。

たなばたさまといえば、働き者の織姫と牽牛がいちゃらぶしすぎて引き裂かれ、お仕事がんばって年に一度だけ会うことを許されたという伝説、の、会える日の筈。それがあっちゃこっちゃに派生してくっついて離れてさまざまなストーリーを生み出しており、もはやなにが元なのか分からないほど。
クリスマスやハロウィンなどと比べると少し落ち着いてはおりますが、むしろ伝統的なお祭りは多数あり、イベント大好きな日本人にとって欠かせない日になっています。
そもそも、上巳の節句、端午の節句に続く大切なお節句の日ですし、ね。でもその割に、節句らしい決まりごとはそんなに周知されていないようにも思います。
だいたい、元々旧暦のものを無理やり新暦に持ってきたせいで、梅雨ど真ん中の邂逅となってしまっているためたいてい雨ですが、天の川の増水にも負けないかささぎの助力でふたりは会えているのだと思うのも一興。素直に旧暦の七夕をお祝いするのもまた一興。その場合はひと月早かったですねえ。

七夕といえば、小倉百人一首の一句があまりにも有名です。
かささぎのわたせるはしにおくしもの
しろきをみればよぞふけにける
天の川にかささぎがかけた橋をわたってふたりは会っています。
帰り道のために待ち続けるかささぎに霜が降りてしまうほど、夜更けまで離れがたいふたりのことを詠んだうた。
なんというか……ここまで、千年経っても読み継がれるいちゃらぶっぷりに、バレンタインよりクリスマスよりなにより、世の中のカップルはこの日をめでる必要があるのではないでしょうか。
その代わり、他の日には会わず仕事に精を出せよ、と、釘も刺されそうですが。その障害があるからあまりそういう方向には盛り上がらないのかしら。

ふたりの間を引き裂く天の川は、英語ではミルキーウェイというそうです。
何年か前、商店街の企画の一環としてこく〜んさんで七夕限定のワッフルが出たことがありました。
織姫と彦星を赤と青の寒天で見立て、ふたりの間にミルクプリンの川を流したワッフルは、涼やかでかわいらしいものでした。おいしかったなぁ、あれ。あんな川なら引き裂かれたい。
天の川、最近しっかりと見た記憶がありませんが、銀河の断面だという話を聞きました。宇宙の、星の、お話は、聞いているだけで楽しくて、その後見るのも楽しくて。最近はプラネタリウムもきちんと楽しめていないし、まして満天の星空なんて目にできすらしないので、せめて天の川を見に夜空のきれいなどこかへ行きたくなりますね。

ミルキーウェイといえば、池袋のサンシャイン通り?の付け根にそんな名前の喫茶店があります。
今でもやっているかはわかりませんが、そこで12か13の星座パフェというものを出していました。
幼い頃のわたしはそのパフェに憧れていて、いつか頼んでみたいと夢想していたものです。
いつだったか、高校生くらいのときに一度だけ入って、パフェを頼むことができました。
ところが、わくわくして待っていたものの、持ってこられたパフェの大きさ、迫力に仰け反った覚えがあります。
味はさっぱり覚えていませんが、パフェへの憧れ、注文してからのわくわくともうすぐかなというそわそわ、そして大きさへの衝撃は、今も心に残っています。
完璧な食べ物は完璧すぎて、人の胃袋を超越するものなのですね。

食べ物といえば、七夕にはなにを食べるものなのでしょう。
桜餅?柏餅?この流れだとなにかお餅系かしら。笹団子かな?
菖蒲湯に浸かるだとかお人形を飾るといったものもあまりないため、短冊に願い事を書いて笹につけたら満足な、気分になってしまいます。
でも、そんなことを言われても笹も困ってしまうでしょうし、織姫と牽牛はお互いのことで手一杯で他人のお願いを聞いている場合でもない気がしますし、あのお願いはどこへ行くのかも気になります。
また、七夕のなにがきっかけでそんな習慣ができたのかしら。あれはむしろ、一年の決意表明を書いて、今年の別れ際に恋人に「この一年はこれをがんばるから、その成果を来年見届けてね」と伝えるためのものなのではないかとも思います。短冊って、うたをよむときのあれ、でもあるわけで。それは相手に向けたものとも考えられるわけで。
そうすると笹はなにかしら。笹で最初に思い出すのは、流れに乗せて見守る笹舟。互いの誓いを乗せて天の川に流すの?それはどんどん川を下って、どこへ行くのでしょう。

夏越の祓えで清めた身体に、新たな願いを貼り付けて、この一年を乗りきっていく。
あっちもこっちも取り入れすぎてぐちゃぐちゃですが、それも日本人ということなのでしょうか。

なんだか思いつきでてろてろ書いたので着地点もなにもないへろへろですが、七夕について知っていることが少ないなぁと改めて感じたり。
自分の誕生日に一番近い伝統的なお祭りなので、もう少し知れたらいいな。調べてみようと思います。

たなばたさまは、星祭り。
星祭りは、ケンタウロスのお祭り。

天の川を横目に、夜の空を走る列車に乗った少年の物語も、時期は違うようでいて、ふと連想するものです。

カムパネルラ!

夜の闇に落ちる雫は、少年の服から垂れたものか、それともそれを見るもうひとりの少年の、頬を伝ったものなのか。

まとまらない思考はいつも通りで、このまま目を閉じて夢の世界へ。
今夜は星空の夢を見られるといいな。
おやすみなさい。
posted by こうや at 00:10| 東京 ☁| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月06日

はじめてのイタリアン

この3日間、麺類しか食べてない気がします……
ごきげんよう、こうやです。

家族のお祝いを兼ねて、イタリアンに行ってきました。
ラ・ベットラ・ダ・オチアイ、池袋店です。

銀座の本店にあるラ・ベットラ・ダ・オチアイは予約の取れないお店として有名ですが、池袋西武は並べば入れる仕様。
「落合さんの居酒屋」という名前を冠しているだけあって、肩肘張らずに入れるのはありがたいですねぇ。

そんな食べなくていいよねーなんて話していたのに、気になるお料理を発見してしまったため、ランチコースCにしてみました。前菜とパスタとメインを選べるタイプです。
ちなみにランチAは平日限定、スープと選べるパスタのセット。ランチBは前菜とパスタをどちらも選べるセットでした。

まず前菜は盛り合わせをチョイス。思ったよりどっさり載ってやってきましたヨー。
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真ん中にあるのがカポナータ、その右隣のガラスのカップは枝豆のスープ、そこから時計回りに海老の唐揚げ(名前忘れちゃった……)、モッツァレラとトマトのカプレーゼ、ハム(名前……)、パルマ産生ハム、ブロッコリーのアーリオオーリオ、ズッキーニのフリッタータの8種類!
どれもひと口ずつとはいえ、たくさん食べられるのはうれしいですね。
生ハムはしょっぱいですが、かりっと揚がった海老とカポナータがおいしくて満足です。ブロッコリーのアクセントも良かった……

そして続くはパスタ。メインがあるためか50gと少なめサイズです。
前菜盛り合わせをオイルベースと予想したこともあり、生ハムとカチョカヴァロチーズのトマトソースにしたのですが、結論から言うとアーリオオーリオにすれば良かった。
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スパゲッティーニかな?というくらい細い麺。チーズは完全にトマトソースに溶け込んでました。カチョカヴァロチーズの風味はよく分かりませんでしたがめっちゃチーズ!

さてさていよいよメインです。
わたしが選んだのは、本日のおすすめだった、真鯛のグリル、いろいろ野菜のバーニャカウダソース。
ええ、白身魚にバーニャカウダということで、わたしが釣れることは間違いありません。
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アンチョビが効いてました。

たぶんね、おいしいのでしょう。
でも、いろいろと残念で……
まずは、ランチコースだったため、特にお酒は頼まなかったのですが、なにせ一品一品出てくるのに時間がかかる!
特にオードブルは、入店から35分、注文からも25分は出てこなかったですからね……オーダー落ちすら心配しました(;´Д`) お腹が空いてきゅうきゅう言ってるよう。かといって今フォカッチャ食べたら確実に後悔するよう。
そしてそこから各お皿出てくるのがほぼ30分置き。まあ、食事を始めてしまえばそこそこ待てるのでいいのですが、相当厨房がてんやわんやだったのかのんびり仕様なのか、おかげさまで待っている間にすっかり満腹になってしまいました。

さらに、ソフトドリンクにホットメニューが、ない!ジュースに炭酸水にウーロン茶に、と、ここは居酒屋か!?というメニュー。や、名前の由来は居酒屋か……
聞いてみたところ、グランドメニューにコーヒーや紅茶も書いてありますとのことでグランドメニューを持ってきてくださることになったのですが、結局2時間、持ってきてもらえず。
再度お願いするのも面倒になって、メイン食べたらそそくさと出てしまいました。しょんぼり。

味つけも全体的にしょっぱかったので、もしかしたら厨房の方々も限界に近くお疲れだったのかもしれませんが、なんとも残念な思いになったのでした。
イタリアン食べたら、エスプレッソ系を飲みたいなぁ……なんて、わがままなのかなぁ。
しかもよく考えたら、わたしここ10日あまりで、おいしいイタリアンやらフレンチをたっぷりいただいてたんですよね。いつもより、舌も肥えてしまっていたのかなぁ。
なんだか悔しいので、今度は銀座の本店に行ってみたいと思います。予約取れたらね!
そうしたらいろいろ食べたいので、どなたかご一緒してください。笑

そうそう、メニューを見ていたら、ウニのパスタがありました。
また、ポルチーニ茸のクリームパスタもありました。
イタリアンの定番なのかもしれませんが、わたしにとっては「ムジカの奥のイタリアン」のメニュー。
なんだかとっても懐かしく、そして、食べたくなってしまいます。
ポルチーニ茸はわたしの強い勧めもあり家族が食べたのですが、やはりあの独特の香りと食感は癖になりますね!おいしそうだったーーー
そういえば、一度だけ伺ったときの、鱧の冷製パスタもおいしかったな……そして食後の紅茶もたまらなくおいしかったな……ケーキ……ケーキ……
ああ、なめこ、食べたい……あの、アフタヌーンティーセットを、食べたい……

あれ、もしかして、わたしがイタリアン好きになったのって、ムジカの記憶と密接につながっていることもあるのかも……?
なんて、ね。
posted by こうや at 00:04| 東京 ☁| Comment(0) | ごはん/甘味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月05日

無力感

ごきげんよう、こうやです。
いま、わたしはとてつもない無力感に苛まれています。
なぜなら……

現在、半年ぶり2度目の大量放出に向けて、本棚を整理しているところ。
今回の目標は、本を本棚に収まる量にとどめる、ということです。
そのためにも、基本は全部処分するつもりで、どうしても諦めきれないものだけを残すという方式にしようと思っています。
でも。
でも。
でも。
そもそも、本棚にいきつかない場合はどうすればいいのでしょう?
おかしいな、年末にかなり、本棚に収まりきらず紙袋に詰まっていた本を整理したのに……
それでもまだ、本棚に手を伸ばそうとすると、その前に紙袋が立ちふさがるのです。
おかしいな?
特に、本棚のこの部分に、もう処分しても良い本がどっさりある筈ということがわかっているのに、そこに、物理的に、手が届かないのです。
おかしいな?おかしいな?
どうすればいいんだろう。
段ボール5箱に、売りたい本をまとめなければいけなくて、いまもう3箱目が半分以上埋まっているのに、それでもまだ手の届かない場所がある。
これでは、また、本の整理がしきれずに終わってしまうかもしれない!
どうにかして、もっとすっきり、本棚を整理したいものですが……

首をひねりながらも、もう少しがんばってみるつもりです。
心折れる前に……!
posted by こうや at 12:27| 東京 ☔| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おうどんメンタル

雨が降ると、おうどんを食べたくなります。
ごきげんよう、こうやです。

雨が降るとおうどんを食べたくなると書きましたが、雨が降ればいつでもおうどんを食べたいかと言われるとそうではありません。
もっと正しく言うならば、「うどんを食べたくなる気分になるような、降り方をする雨もある」といったところでしょうか。
たとえばこの間の金曜日なんかは、わたしにとっては「うどんの雨」でした。逆に今日、日付が変わったので昨日ですか、土曜日は、おうどんなんてこれっぽっちも食べたいと思わないような降り方です。
金曜日と土曜日にいったいどんな違いがあったのかはわたしにも分かりませんが、そんなことがあります。

香川県の生まれでもないのに、どうしてこんなにおうどんのことを考えているのでしょうか。
まず大きな理由として、わたし、おそばがダメなんですよね。
アレルギーとかそういうことではなくて、単純に、好みの問題。
そばがきなんかは好きなので、おそば自体の味がダメな訳ではないと思うのですが、それよりも、その周辺がダメで。
たとえばもりそばのおつゆ、ああいうのや、そば湯。あと、ものによるのですがあったかいおそばのおつゆも。要するにかつおだしがダメなのかしら?でもそうとも言いきれないので、おそばとおつゆの組合せがダメなのかもしれませんが、要するにそんな理由で好きではない。
もちろんもういい大人なので口にもしないなんてことはありませんが、これまでの人生で自ら進んで口にしたいと思ったおそばなんて、長野は戸隠のとあるお店の月見そばと、大阪は梅田のとあるお店のすだちそばくらいしかありません。最近だと東京のすだちそばもそこそこおいしくいただきましたが、あれは大阪のすだちそば恋しさだったからなぁ。そして戸隠のあのおそば、生卵がダメになった今はもう食べるのを躊躇してしまうなぁ……さみしい。

それはともかく。

そんな訳でおそばが苦手なわたし、学生時代は流行にのっとりラーメン野郎になっていました。
好みはもちろんとんこつラーメン。少し辛みの効いたものが好みでした。
でも、学生時代の後半あたりからめっきり胃腸が弱ってきて、あのがっつりとした味わいを受け付けなくなってしまいました。赤丸も、辛みつけ麺もあのとんこつも、しんどくなったなぁ……

そんなわたしにとって、今、一番ありがたいのが、おうどんなのです。
でも、最初から好きだった訳ではなくて。
いつだったかなぁ、近所にはなまるうどんができて食べに行ったときにはじめて「あ、これは割と好きかも」と思いましたが、お家で出るおうどんは好きではなかったですし、給食のソフトめん(うちの学校では別の呼び名だった気もしますが)なんて地獄でしかありませんでした。
積極的におうどんを食べだしたのは、だから、ラーメンから遠ざかりだした学生時代の後半あたりからかな。
同期に連れて行ってもらったお店を気に入ったのです。
学校の門前商店街の一角にあったそのお店は、平日のお昼時しか営業していなかったのですが、まずとにかく安かったのと、出てくるのが早いこと、そして割合においしかったこともあって、大変重宝していました。最後のほうは週2〜3で行ってたかもしれない。その頃のお昼は、バイトのまかないか、こく〜んさんか、おうどんを食べてました。
どう見ても家族経営で、お父さんがいかつい顔してうどん茹でてて、お母さんが(前払いの!)お金を集めつつ注文を聞いてて、奥で娘さんらしき方が天婦羅を揚げてて。
わたしが行くと、いつも「ピリ辛めんまうどん」か「きつねうどん」を頼んでいたせいか、めんまを頼むとそっとおあげさんを一枚つけてくれるようになって、それがすごくうれしかったり。
卒業式で着物姿のとき、たまたまおやじさんと出くわしてご挨拶できたのも思い出深いです。
先日、仕事の合間に立ち寄ろうとしたら、いつの間にか閉店していたようで、既に跡地には別のお店が入っていました。
わたしの青春の味、ピリ辛めんまうどんのおあげのせは、もう、記憶の中にしかないんだなぁ……

社会人になって間もなく、職場のそばで見つけたおうどん屋さんは、学生時代とはまた違う味でしたが、「肉汁つけうどん」が気に入ってやっぱり通うようになりました。
ピリ辛のつけだれにめんまと豚コマが入っていて、そこにごまとしょうがをたっぷりかけていただくのです。残ったたれにいりこだし湯をたっぷり入れるのもおいしくて。
最初は、少しピリ辛めんまを思い出すから頼んでいたのですが、次第にそのメニュー自体が目当てになっていました。
だから、突然閉店したときは本当にショックで。
働いているときのわたしのお昼はこれからどうすればいいのか、本気で悩むほどでした。

しかし程なく、跡地に新たなおうどん屋さんがオープン。
先日お邪魔したところ、今回はきつねうどんがありました!
さっそく注文してみると、讃岐うどん系の昆布だしに、少し弱めながらもいりこだし。さっぱりとおいしくいただけます。
これまでの好みと比べると決め手に欠けますが、ここもわたしの大事なお昼レパートリーになりそうです。

こうして書くと、わたし、ピリ辛めんまと油揚げが好きなだけなのではないだろうか。
大丈夫かわたし……まあいいや。

ちなみに、麺類の好みランキングでいいますと、圧倒的上位にパスタ(スパゲッティ)とおうどんが存在し、超えられない壁の後、その他の麺類が来て、さらに超えられない壁があり、おそばが鎮座しています。おそばの例外は二軒のすだちそばくらい。戸隠は確認のため今度行ってみようかなぁ。でも他のメニューもおいしかったら困っちゃうなぁ(?)

こんなおうどんおうどん言っていたらおうどんが食べたくなりそうなものですが、実は今、夜に合わないものを食べすぎて胃痛がひどかったりします。あいててて。
良くなったら、おいしいおうどんをまた食べに行きたいな。

そうそう、世間の風潮からしても讃岐うどん好きではあるのですが、わたし、伊勢うどんも嫌いではありません。あのコシのなさと強いつけだれ、割とすきです。一食というよりおやつ感覚なのかもなとも思いましたが。

なにも画像をつけないのは深夜の優しさになるかしら。
でもわたし別に優しい訳ではなくて、どういうわけかおうどんの写真を一枚も撮ってないせいなのです。残念無念。
posted by こうや at 00:59| 東京 ☀| Comment(0) | ごはん/甘味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月02日

さいごの、ちゅうさん

梅雨のじとっとした空気が苦手です。湿度が高いと紙もべたっとくっついてしまいますし、雨が当たるとページがしわしわになってしまいますからね。
本に良い環境が、わたしの好きな天気です。
ごきげんよう、こうやです。

ルフナの日を迎えるにあたり、ルフナの日前にも記念に好きなものを食べて、迎える準備をしようと思いました。
その名も、最後の晩餐。実際に食べたのはお昼なので、昼餐が正しいのかな。
平日お昼、わたしにとっては大変贅沢なものとなりました!

平日ランチでも少しお高めな、それでもおいしくて時どき行きたくなってしまうイタリアン。
今回はランチドルチェもつけたセットにしましたよ〜
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左上から反時計回りに。笑
まずは前菜の盛り合わせ。バーニャカウダ風野菜のディップ、小松菜とトマトのオムレツ、いんげんと蒸し鶏のバジル和え、かぼちゃのマリネ。
このバーニャカウダ風が好きすぎて通っているといっても過言ではありません。ソースが余るとパンにつけたりもしちゃいます。
日によって、スープがついたりパテがついたりさまざまで、この前菜を待つだけで楽しいの!

続いてはメインのパスタ。日替わりでたいてい3種類から選べますが、わたしはビアンコ大好きなので同じものをいつも頼んでしまいます。
これは、ホタテ小柱とオイルサーディンとドライトマトのペペロンチーノ、小ネギ散らし。魚介の旨味が詰まったオリーブオイルの魅力に抗える人なんて、いるのでしょうか?
だいたい、茄子やらトマト好きだったわたしをオイルベース大好きっ子に転身させたのはこのお店。このペペロンチーノがここまでおいしくなければ、わたしは今でもトマトソースやたらこソースが好きなままだった筈です。もちろん今でも好きですが。

食後はカフェラテ。エスプレッソを単体で飲めないわたしにとって、ミルクの力は偉大なり。そしてこのラテアートがいつもかわいらしくすっと伸びたハートマークで、にこにこしてしまいます。

さて、肝心のドルチェは、今回諸手を挙げて大喜びする内容!
ランチドルチェは気まぐれ?2種盛りなのですが、ティラミスとピスタチオのムースだったのです!ひゃっふー!
ティラミスはとろとろとやわらかくて自重で崩れてしまいそうなほどふるふるしていますが、エスプレッソがしっかりと効いたオトナ味。はふん……ティラミスがおいしいって、しあわせ……
そしてピスタチオのムースは、なめらかながらピスタチオの風味は残っていて、ナッツ好きにはたまらない一品。
アーモンドプラリネっぽいかりかりといちごもうれしくて、おいしくいただきました。

おいしいもので前後を彩れば、きっと、たのしい。
素敵だった一年になるし、素敵な一年になる筈。
そう思ってます。
おいしいものは正義。
おいしいもので、しあわせに。
posted by こうや at 22:24| 東京 ☁| Comment(0) | ごはん/甘味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする